ここまで変わる!医療費を抑えるポイント

ここまで変わる!医療費を抑えるポイント記事一覧

普段から健康に気を使っている人でも、予期せぬケガや病気で、1ヶ月の医療費がものすごく高くなってしまうことがあります。仕方がないからといって、正直にそのままの金額を支払う必要はありません。医療費の自己負担額を軽減できる公的な制度に「高額療養費制度」というものがあります。これは、健康保険の加入者に対して、1ヶ月の医療費が一定の金額(自己負担限度額)を超えた場合に、その差額が支払われます。「個人ごと」「...

高額療養費制度には、「世帯合算」と「多数該当」の2つのしくみが用意されています。どちらもうまく利用することで、かなりの医療費を抑えることができます。ひんぱんに利用する機会はないので忘れがちですが、覚えておくとよいでしょう。世帯合算 自己負担額は世帯で合算できる1人では1ヶ月の医療費の自己負担限度額を超えなくても、家族でまとめた医療費が一定額を超えれば、高額療養費制度の「世帯合算」の申請ができます。...

入院などになると窓口での医療費の負担が高額になることが考えられます。高額療養費制度を利用すれば、あとから申請することで自己負担限度額を超えた額が払い戻されるので、結果的に医療費が安くすみます。しかし、あとから払い戻されるとはいえ、一時的に高額な料金を支払うのは大きな負担になります。支給を受けるまでの生活費の確保が困難になる場合もあるでしょう。そんなときは、入院前に加入している医療保険から「限度額適...

風邪をひいたり、頭が痛いなどのちょっとした症状に対しては、自宅近くの診療所で診てもらえればいいでしょう。しかし、検査をしても手におえないような症状が確認されれば、大きな総合病院や大学病院で診てもらったほうが安心です。このとき、総合病院や大学病院では、原則としてかかりつけ医からの「紹介状(診療情報提供書)」が必要になります。紹介状がなくても受診はしてもらえますが、初診料のほかに「選定療養費」が請求さ...

医療機関が表示している診療時間以外に受診すると、原則として、通常の診療代に上乗せされた金額が請求されます。たとえば、夜間や早朝、休日に病院に行ったときです。再診時はもちろん、調剤薬局でも時間外は加算がつきます。どうしても急に具合が悪くなってすぐに診てもらいたい場合をのぞいて、できる限り診療時間内の受診のほうが医療費を抑えることができます。もし「昼間に行きそびれたから夜に行こう」「夜なら待ち時間が少...

どんなところに行くときも、健康保険証は常に持っておいたほうがよいでしょう。とくに気をつけたいのは旅行のときです。旅行を楽しみたいと思うあまりに、ケガや病気になったときのことまで頭が回らないかもしれませんが、慣れない土地に行くと体の具合が悪くなることがあります。旅行先で初めて病院にかかったときでも、健康保険証を持っていれば3割負担で済みます。しかし、保険証を持っていなければ、10割負担の診療代が重く...

普段はほとんどかからない医療費ですが、いったん大きなケガや病気にかかると、思った以上に家計に負担となるのが医療費です。しかし、年間の医療費が10万円以上かかった家庭は、確定申告の際に「医療費控除」を申告することができます。対象期間は、その年の1月1日から12月31日までの1年間です。生計が同じ家族全員の1年間にかかった医療費が合算で10万円を超えた場合、その翌年の3月中旬までに税務署に確定申告しま...

病院で入院費や治療費を支払うのは現金が当たり前でしたが、最近ではクレジットカード払いにしている人が増えています。それに対応するかのように、総合病院や大学病院などでは、ほとんどの場所でクレジットカード支払いが可能となっています。現在、市民病院や中規模の病院、クリニックでもおおよそがクレジットカード支払いできますが、小規模な病院ではまだ対応しておらず、現金のみでの支払いが一般的です。いつでも現金で支払...

スーパーやコンビニなどで買い物したときのレシートは捨てているという人が多いですが、病院の領収書や調剤薬局で購入したときのレシートは大切に保管しておきましょう。これらは医療費控除の申告に必要になります。うっかり捨ててしまった場合、その分を合算することができず、損をしてしまうので注意しましょう。医療費控除は1年間の医療費が10万円以上かかった家庭が対象になります。「うちの家族はみんな健康だから10万を...

入院することになると病室に入りますが、個室を利用する場合は差額室料(差額ベッド代)が発生します。差額ベッド代がかかる部屋の条件は次の通りです。病室のベッド数が4床以下病室の面積が一人当たり6.4平方メートル以上仕切り用のカーテンなどプライバシー確保のための設備がある個人用の私物の収納設備、個人用の照明、小机等及び椅子がある個室でなく2〜4人部屋でも、この条件を満たしていれば病院は差額ベッド代を請求...

「少し熱っぽいから病院で診てもらおう」「くしゃみが出るから病院で薬をもらってこよう」このように日本人は大したことがないのに病院にすぐ行く傾向があります。海外の人たちから見ると「なんでその程度で病院に行くのか」と不思議に思うそうです。病院に行く度に医療費がかかります。病院に行かずに自宅で少し療養すれば、ムダな医療費をかけずに治すことができます。風邪の度に病院に行かないだけでも、けっこうな医療費を節約...

総務省消防庁による救急車の出動状況によると、救急車出動件数はここ数年増加傾向にあり、2014年の出動総数は過去最多の598万4921件で、5.3秒に1回のペースで出動している計算になります。搬送理由は、急病やけが、交通事故が多いという結果です。しかし、搬送理由をよく見てみると、不要不急にもかかわらず、救急車を呼んだケースも非常に多いことがわかりました。全て重症患者ではなく、約半数が軽症患者、約40...

病気やケガによる入院などに備えて、各種医療保険に入っている方も多いと思います。万が一の事態になったときに大きな保障を得ることができるのは安心です。しかし、毎月の保険料が高額になっている家庭もあります。保険料が家計を圧迫して、生活が苦しいと感じる世帯も多いようです。保険料を支払うのが苦痛に感じたら、医療保険の見直しをしてみましょう。国の制度として、1ヶ月の医療費が一定額以上になったときには、超えた分...

腎臓の機能が低下して、回復の見込みがない慢性腎不全になると、透析を受けて体内の老廃物や水分を人工的に除去しなければなりません。人工透析にかかる医療費は、外来血液透析では約40万円、腹膜透析(CAPD)では30〜50万円程度が必要といわれています。このような高額な医療費の負担を軽くするために、健康保険の加入者は高額療養費制度が利用できます。ただし、高額療養費の多数該当が適用されても、70歳未満で一般...