腎臓病の基礎知識記事一覧
血液や血管の病気に影響されやすい腎臓はこぶしほどの大きさの臓器で、体の左右2つにあります。体内の老廃物や有害物質、余分な水分を尿として体の外に排出する働きをもっています。また、体液のバランスを調整する役割もあります。腎臓病については、あまり知られてはいませんが、生活習慣病のひとつであるという側面があります。生活習慣病は、ひと昔前には成人病と呼ばれていた病気で、食生活の乱れや運動不足、ストレスなどが...
腎臓病は、初期の頃には自覚症状が出ないため、早期に発見するには検査が欠かせません。気になる人は、年に1〜2回ほどの定期検診を受けるようにしましょう。早期発見のために用いられる簡単な検査は「スクリーニング検査」と呼ばれます。腎臓の検査では、尿検査と血圧測定が基本となっています。これらの検査で異常が見つかった場合は、さらにくわしい精密検査を行うことになります。検尿検尿では、尿にたんぱくや糖、血液が混じ...
腎臓病は、生活習慣病のひとつです。腎機能を保っていくためには、日々の生活から見直す必要があります。血圧の管理高血圧は腎臓病の大きな原因であると同時に、脳卒中や糖尿病などのさまざまな病気の原因にもなっています。高血圧と診断されたら、そのまま放置せずに毎日、血圧計でチェックして管理していきましょう。降圧薬を服用している方は、勝手に服薬をやめてはなりません。必ず医師の指示に従ってください。肥満を予防する...
腎臓病を予防するためには血圧コントロールが重要です。血圧が高くなると動脈硬化を引き起こし、腎臓につながる動脈も硬くなります。すると、腎臓や糸球体に流れ込む血流が減ったり、糸球体そのものが硬くなったりして腎機能が低下します。高血圧が原因となって腎臓の血管が動脈硬化を起こす腎臓病は腎硬化症と呼ばれています。腎硬化症は腎機能の低下がそれほどは早くありませんので、血圧コントロールをしっかり行うことで、腎不...
尿毒症とは尿毒症は、腎機能が著しく低下して、さまざまな老廃物や尿毒物が体内にたまることによる症候群のことをいいます。心臓、消化器、脳神経などのはたらきに障害が起こります。また、骨髄の造血機能を低下させるので貧血にもなります。尿毒症に伴う貧血は、腎性貧血(じんせいひんけつ)と呼ばれます。尿毒症を放置しておくと、数日から数ヶ月で死に至ってしまう危険な状態となります。尿毒症の自覚症状尿毒症の自覚症状には...
毎日何気なく見ている尿だけに、異常があればいつもと違うなと気づきやすいはずです。ふだんは透明なのに、尿が赤かったり、濁っていたり、色が濃かったり・・・あるいは、尿の量がいつもと違うこともあります。水分をたくさんとったわけでもないのに、尿の量が多かったり、汗をかいたわけではないのに、量が極端に少なかったり・・・このような尿の変化はさまざまな原因で起きますが、真っ先に考えられるのはやはり腎臓の異常です...
尿は腎臓でつくられており、血液のなかの不要な物質を体外に排出する働きがあります。その尿に異常がみられた場合は、病院で診察を受けるようにしなければなりません。尿の異常には、臭いが気になる、色が濃い、泡立ち、濁りなどがありますが、これらはさまざまな病気のサインとなることがあります。まずは腎臓内科、泌尿器科で診察を受けましょう。からだがだるい、むくみがあるなどの症状の場合、どの病院に行けばよいのか分から...
女性に多い膀胱炎「膀胱炎を繰り返していると腎臓病になるのか?」という疑問をもっている方がいますが、それは本当なのでしょうか。実のところ、膀胱と腎臓は、尿管によってつながっていてもそれぞれ離れているので、膀胱炎を起こしたからといって、必ずしも腎臓病になるとはいえません。そもそも膀胱炎とは、尿をためる臓器である膀胱の中で細菌が繁殖して、粘膜が炎症を起こす病気です。膀胱炎になると、頻尿、残尿感、排尿後の...