腎移植の費用/適応/拒絶反応

腎移植記事一覧

末期腎不全になったときの治療法は、人工透析(血液透析、腹膜透析)と腎移植しか残されていません。このうち腎移植(腎臓移植)は、病気で働きを失った腎臓を、提供された健康な腎臓と取り換える治療法です。腎不全の根本的治療であり、人工透析よりも患者の負担が軽く、水分や食生活の制限から解放されます。女性では妊娠・出産も可能となり、子どもでは正常に近い発育が期待できます。健康な人とほぼ同じような生活が送れるよう...

腎移植は、高血圧、糖尿病などが原因で腎不全となったすべての患者が受けることができます。ただし、次の条件をクリアしていなければなりません。全身麻酔による手術に耐えられる体力があること免疫抑制薬を使うため、感染症や悪性腫瘍を治療しておくこと生体腎移植の場合、腎臓の提供者(ドナー)が両親やきょうだいなどの血縁者となり、ドナーとレシピエント(移植臓器受容者)の腎機能を調べる組織適合検査(HLA検査)が行わ...

Q.腎移植手術の危険はどれくらい?A.現在のわが国の腎移植手術そのものはほぼ完成されているため、危険性はかなり低くなっていると考えられています。腎臓移植手術では、患者に全身麻酔をかけていき、下腹部を20センチほど切開したあと、ドナーの腎臓を定着しやすい骨盤付近に移植していきます。患者自身の腎臓は、通常はそのまま残します。ただし、がん化するおそれがある場合には、腎臓を摘出することもあります。腎移植後...