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肝臓がんの基礎知識記事一覧
肝臓がんには、初期症状や自覚症状というものがほとんどありません。会社の健康診断や肝臓病の検査などで偶然発見されることがほとんどなので、昨日まで健康だと思っていた人が急に肝臓病の患者になってしまうという事態になってしまいます。初期症状もないうえに、発病しても日常生活には支障が出てこないため、自分で気づくケースはきわめてまれです。体の不調を訴えるのは、がんと併発した肝硬変が進行したときであり、症状には...
がんになる要因を聞かれて思い出されるものといえば、運動不足、栄養の偏った食生活、お酒、タバコなどの生活習慣病に関わるものがありますが、肝臓がんの場合ははっきりと異なっていることに特徴があります。もちろん、これらの悪い生活習慣もがんの促進に関係していますが、原因のほとんどは肝炎ウイルスによるものであることが分かっています。肝炎ウイルスとは?肝臓の炎症性疾患であるウイルス性肝炎の原因となっているウイル...
肝臓がんには自覚症状なしの記事でも書いていますが、肝臓がんには前ぶれとなるような症状がないために、急に発病してしまったかに思えます。肝臓は再生能力をもっている臓器なので、少しの傷や炎症などは自然に修復が可能です。しかし、症状はあらわれませんが、何度も炎症を繰り返すことにより肝臓にもダメージが溜まり再生能力が追いついていかない状態になります。すると、細胞に線維というものが増えて結節化を起こしたり、突...
肝臓の再生能力と予備能力肝臓は人間の体の臓器の中でも一番大きく、重さは体重の50分の1程度になります。肝小葉というかたまりが肝臓を構成しています。そして、再生能力と予備能力というものをもっています。再生能力とは、正常な肝臓の場合では、炎症などの障害の発生や切除されても、全体の4分の1が残っていれば増殖して数ヶ月で元に戻るというものです。ただし、再生できる数にも限度があり、肝硬変、肝不全の場合は治癒...
肝臓がんの大きな特徴として、小さなかたまりのがんが複数できやすいというものが挙げられます。他のがんでは、がん細胞の大きさや浸潤の深さなどで進行度をはかりますが、肝臓がんはがんのかたまりの数も重要なポイントになっています。他のがんでも複数発生することはあるのですが、その大半はかなり症状が進行してからになります。肝臓がんでは早期でも多発します。肝臓がんの場合は、がんが複数できているからといって、病状が...
肝臓がんのタイプは大きく4つに分けられます。まずは原発性肝臓がんと転移性肝臓がんがあり、原発性はさらに細かく分けられます。がんのタイプによってでき方が違ってくるため、その治療法も変わってきます。・原発性肝臓がん・・・原発性肝臓がんは肝臓の組織の性質をもちます。さらに肝細胞がん、肝内胆管がん、その他のがんに分かれます。・肝細胞がん・・・原発性肝臓がんのうちの約9割を占めます。肝臓の右葉、左葉の肝細胞...
肝臓がんは他のがんと異なり、再発する割合が高いがんとしても知られています。社団法人日本肝臓学会による肝臓がんの再発率の調査によると、治療後の再発率は約3割という報告があります。病変の再発部位も、同じように肝臓内にできる割合が8割以上を占めています。ごくまれに肺や骨への再発が見られる程度です。再発時期に関しては、治療後半年から1年未満での再発がもっとも多くなっています。肝臓がんの再発の主な原因となっ...
3種類の血液検査血液検査の主な目的は、肝機能の状態を調べることです。他にも、B型・C型肝炎のウイルス感染の有無、がん細胞の有無などを調べることもできます。血液には、肝臓から排出されたさまざまな物質が含まれているために、直接肝臓を調べなくても分かるのです。検査は、注射器で採血をして、血液成分を生化学検査にかけていきます。同じ採血でも、病気の段階によって検査目的が異なり、分析する内容も細かくなります。...
肝臓がんの発見にもっとも効果を上げているのが、画像診断です。血液検査では、血中の物質を調べることによって、肝障害があるのかを推測しますが、画像診断では、体内の様子をモニタに映し出して、肝臓の形をみて、がんの詳細を特定していきます。検査を受けても、痛みや大きな副作用もないため、問題はありません。X線を照射する検査もありますが、健康を害する程度の被爆ではありません。■超音波検査患者さんがベッドに寝て、...