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脳梗塞の基礎知識記事一覧
脳梗塞とは、脳に栄養や酸素を与えている血管が詰まったり、狭くなったりして起こる病気です。血流がとだえてしまうと、詰まった部分から先の脳細胞が壊死(えし)して、運動・言語・感覚にさまざまな障害があらわれてきます。血流がとだえて、壊死した細胞が溶けたような状態になることから、以前までは脳軟化症と呼ばれることがありました。脳梗塞は、発症の仕方によって以下の3つのタイプにわけられます。アテローム血栓性脳梗...
脳梗塞の場合、本格的に発作が始まる前に、前兆となる症状が見られることがあります。これをTIA(一過性脳虚血発作)といいます。とくにアテローム血栓性脳梗塞の場合に多く起こります。TIAの症状は短時間で自然に消えるのが特徴で、持続時間はだいたい数分〜30分程度、長くても24時間以内に症状が消え、後遺症もありません。このため、単なる疲労やストレスのせいだと思い込んで、病院に行かない人も多いようです。しか...
脳梗塞は、脳のなかの血管が詰まってしまうことで起きる病気ですが、血液や血管に負荷をかけてしまう要因はさまざまです。とくに生活習慣病には注意しておきましょう。1.高血圧高血圧は、脳卒中の危険因子であり、脳梗塞にとっても最大の原因となっています。高血圧と脳梗塞には直線的な比例関係があり、血圧が高い人ほど脳梗塞の発症率が高くなります。血圧が低い方が脳梗塞は起こりやすいと誤解している人もいるので気をつけま...
様々な検査で全身をチェック脳梗塞の疑いで病院に搬送された場合、まずは原因となった病気がどのようなものであるかを確認するための診断が行われます。バイタルサインの確認バイタルサインとは、生命兆候という意味で、人体の現在の状態を示す様々な数値で表されます。体温、脈拍、呼吸数、血圧の4つをメインに確認していきます。救急医学では意識レベルも重要視されています。問診バイタルサインの確認後に問診を行います。意識...
原因は太い血管に起きた動脈硬化アテローム血栓性脳梗塞とは、比較的太い脳の血管に起きた動脈硬化が原因の脳梗塞です。脳梗塞の3つのタイプのなかでは、ラクナ梗塞に次いで多く見られますが、最近ではアテローム血栓性脳梗塞の患者数も増えてきています。動脈硬化のひとつであるアテローム硬化というのは、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が危険因子となり、余分なコレステロールが血管壁に沈着したものです。喫煙や...
以前まで日本で多かったラクナ梗塞ラクナ梗塞とは、脳のごく細い血管に起きた動脈硬化が原因となって発症する小さな脳梗塞です。ラクナとは、ラテン語で「小さい孔」「小さい空洞」を意味しています。脳の血管は、太い血管から細い血管へと枝分かれしていますが、その細い動脈である「穿通枝(せんつうし)」に、大きさが1.5cm以下の小さな梗塞ができたものをラクナ梗塞といいます。大きさが1.5cmを超える梗塞はラクナ梗...
心臓でできた血栓が脳の血管を詰まらせる心原性脳塞栓症とは、心臓の中でできた大きな血栓が頸動脈を通って脳に流れて、太い動脈を詰まらせてしまう梗塞のことをいいます。心臓でできた血栓は「フィブリン」という凝固たんぱくで固められているので、頸動脈などにできる血栓とは違って、大きくて溶けにくく重症化しやすいのが特徴です。突然、脳の動脈が詰まってしまうため、脳梗塞の中では最も重症になりやすく、症状も急激にあら...