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子宮がんの術後障害・後遺症と対処法記事一覧

無理をしないで体調を整える子宮がんの治療が終わって退院すると、ひと段落つきます。しかし、すぐに入院前のような生活に戻れるわけではありません。患者さんの体力や健康状態、手術の方法や切除した範囲によっても違ってきますが、万全な体調に戻るまでには2ヶ月以上かかります。さらに、リンパ浮腫や排尿障害などの後遺症が残ることがあるので、それらの対処も行わなければなりません。ただし、すぐに復帰しようとして無理をす...

がんの進行状況によっては、転移した病巣を摘出するために手術でリンパ節を切除することがあります。また、放射線療法で、照射を受けた部分のリンパ節がダメージを受けてしまうことがあります。このため、リンパ管の流れが悪くなってリンパ液が下半身にたまると、むくみとなって外部にあらわれてきます。これを「リンパ浮腫」といいます。リンパ浮腫の原因については、いま説明したように、子宮がんや乳がんなどの術後に多くみられ...

リンパ浮腫に対しては、スキンケア、リンパドレナージ(マッサージ)、圧迫療法、運動療法の4つの方法で改善させることができます。ここでは、日常生活できょうから始められる、スキンケアと運動療法について紹介しています。スキンケア肌はいつも清潔を保つように心がけてください。手や足から菌が入ってしまうと、足のリンパ管に感染が起こりやすくなります。普段は肌を保護するために、保湿作用のある乳液などを使用していきま...

圧迫療法とは、弾性包帯や弾性ストッキングをつけて、足に適切な圧力をかけてリンパ浮腫を治療していく方法です。主に初期治療として有効です。圧迫療法による効果は、1.リンパ液の逆流を防ぐ、2.水分が細胞のすき間にたまらないようにする、3.筋肉や関節のポンプ作用により、リンパの流れを促進する、などがあります。スキンケアやリンパドレナージュと並行して行っていきましょう。圧迫療法の2つの方法弾性包帯(バンデー...

子宮がんの治療でリンパ節を切除したり、放射線療法でリンパの流れが悪くなっている場合は、リンパ浮腫を予防するためにマッサージでリンパ液を誘導していく方法があります。このセルフマッサージは「リンパドレナージュ」と呼ばれています。「ドレナージュ」とは、排出や排液といった意味を持つフランス語で、「リンパドレナージュ」を直訳すると、「リンパ排出法」という意味になります。リンパドレナージュを受けるためには、エ...

リンパ浮腫などの足のむくみで水分がたまっているところに、虫刺されや傷などで細菌が入ると、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という合併症にかかることがあります。別名「蜂巣炎(ほうそうえん)」ともいいます。症状があらわれた場合は、いったんリンパ浮腫のケアを中止しなければなりません。炎症を起こしている部分には、かゆみなどもありますが、触らずに病院で受診してください。蜂窩織炎は、再発しやすいという特徴がありま...

高齢者や子宮がんの手術を受けた方に多いのが、排尿障害です。とくに子宮の周りを広く切除する広汎子宮全摘術をうけた場合に、排尿障害が起こりやすくなるといわれています。放射線治療でも、膀胱などの組織に放射線を浴びてしまって起こる場合があります。排尿障害といってもその症状はさまざまです。以下のようなものがあります。尿が出にくくなる(排尿困難)尿が出る回数が多い(頻尿)尿がもれる(尿失禁)排尿時に痛みがある...

排尿障害と並んで術後に起こりやすい後遺症が、排便障害です。排便障害には、便秘と便失禁に大きく分けられますが、それ以外にも腸の機能障害、腸閉塞、下痢などの症状が出ることがあります。便失禁とは、便意をがまんできずにもれてしまうことをいいます。自分が意識しなくてももれている場合があります。このなかでいちばん悩んでいる人が多いのが便秘です。したがって、ここでは便秘を中心に解説していきたいと思います。便秘の...