統合失調症の原因

統合失調症の原因

統合失調症とストレスの関係
統合失調症は、遺伝するような病気ではありません。まったく同じ遺伝子をもっている一卵性双生児でも、二人とも統合失調症にかかる割合は約49%といわれています。また、統合失調症の原因は、性格や育った環境などではっきりと決まるものでもありません。統合失調症をはじめとするあらゆる病気は、「ストレスの大きさ」と「ストレスを受けとめる体の力」が関係しています。きっかけとなるストレスの元となるものには、友人や上司との人間関係、体の悩みや将来への不安、引っ越しや転勤などの環境の変化があります。同じ程度のストレスを...
脳内物質のバランスの乱れ
統合失調症は、いろいろな要因によって、脳を中心とする神経のネットワークが障害される病気であると考えられています。うつ病でも脳の働きがうまくいかなくなりますが、統合失調症では、より広い範囲が障害を受けます。脳内物質とは脳の中で情報をやり取りするときに使われるものが「脳内物質」です。脳を構成する無数の神経細胞には「シナプス」という隙間があります。シナプスの間を脳内物質が行きかうことで、脳は情報を処理しています。統合失調症と関連が深い脳内物質では、「ドーパミン」や「セロトニン」が注目されています。ドー...
周囲に過敏となり混乱する
病気ではない人の場合私たちの身の回りでは、気づかないうちにもたくさんのことが起こっています。なかには気にする必要のないささいな事もありますが、自分に関係のあることだけを無意識に選ぶようになっています。例えば、騒がしいところで話をしていても、相手の声がしっかり聞きとれるのは、相手の声に意識を集中して他の雑音は無視するようにコントロールしているからなのです。病気ではない人は、情報を取捨選択するフィルターをはることができ、自分に必要なものだけを受け取り、周囲の雑音などの不必要な情報はカットすることがで...

統合失調症の起こるしくみについては、現在も研究が続いています。原因には、ストレスによる影響、脳内物質のバランスの乱れなどが関係しているといわれています。

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