統合失調症(回復期)

統合失調症(回復期)

回復期の患者さんの状態
消耗期に十分に休むことができた患者さんは、しだいに元気になって、少しずつエネルギーがたまってきます。すると、少しずつ行動範囲が広がって、その内容も増えていきます。この時期を「回復期」と呼びます。回復期には、気持ちにもゆとりが生まれるようになります。ただし、いきなりすべてのことができるようになるわけではありません。「好きなこと」を負担が少ないように「少しずつ」できるようになると、無理なく取り組めることができます。家族としては、「ここで早く回復して家事や仕事をしてほしい」と願うところですが、あせりは...
回復期への対応
回復期には、体力も戻り疲れも十分にとれてくるため、社会復帰に向けた意欲も高まってきます。元の生活に戻って、友達と出かけて仕事も始めたいという気持ちになっていきます。しかし、この時期がもっとも我慢のしどころであり、慎重にならなければいけません。あせって社会復帰をしようとすると、無意識のうちに力がこもって、新しいストレスを抱えてしまうことになります。以前できていたことをいきなりやろうとしても、困難なことが多いようです。短期間のアルバイトやリハビリ制度などで、徐々にペースをつかんでいくのがよいでしょう...

回復期にある統合失調症の患者さんについての状態、症状、対応法について解説しています。

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