冷えに伴う症状が出たらすぐに病院で受診を

重大な病気の可能性も

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冷えや寒さを感じていても、単なる冷え症だと思ってそのままにしておくと、重大な病気を見逃してしまうおそれがあります。次のような症状があった場合は、ただちに病院で医師の診察を受けた方がよいでしょう。

 

症状:手足の冷え、痛み、しびれ、皮膚の色の変化
【考えられる病気】

レイノー病

レイノー病は、寒いところに出たときや、冷水につかったときに起こります。手足の先の小さな動脈の血流不足が発作的に生じ、冷感や皮膚の色の変化などがみられます。しびれるような痛みを伴うこともあります。10〜20代の女性に多発する傾向があります。

 

詳しい原因は不明ですが、軽度の場合は防寒が中心となり、血管拡張薬を使うこともあります。重症の場合は交感神経切除術が行われることがあります。

 

バージャー病

バージャー病は、足の血管に炎症が起こって血のかたまりができ、血流が悪くなる病気です。閉塞性血栓性血管炎とも呼ばれており、日本では特定疾患治療研究対象疾患(難病)に定められています。

 

患者数は国内で約1万人いるとされており、男性患者が9割で、20歳から50歳までの喫煙者でストレスが多い人に多い病気です。

 

症状には、足先が冷たくなる、脈を感じなくなる、歩くと足がしびれるようになる、安静にしていても痛みが出る、などがあります。さらに重症化すると、指先から腐り始めて壊死(えし)に至ります。

 

症状:汗をかかない、皮膚の乾燥、肌荒れ、むくみ、脱毛など
【考えられる病気】

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が不十分となり、細胞を活性化することができなくなる病気です。新陳代謝が悪化していきます。甲状腺ホルモンの異常による病気は、圧倒的に女性に多くみられます。

 

症状は多岐にわたりますが、ひどくなると、物忘れが激しくなり、無力感をもったり低体温になります。

 

症状:手足の冷え、皮膚の蒼白、尿量の減少、全身のむくみ
【考えられる病気】

心不全

心臓のポンプの働きが低下して、血液が静脈にうっ血して起こります。とどこおった水分は毛細血管にまでおよび、まわりの組織へあふれ出てくるため、全身のむくみを生じさせます。

 

心不全は、急性と慢性に区別され、治療内容の決定に使用されます。とくに急性心不全は重症の場合が多いため、ただちに治療を行う必要があります。

 

病院の何科を受ければいい?

 

冷え症の場合は、病院のどこの科にいけばよいのか分からないこともあるでしょう。女性の場合で、冷えのほかにも月経痛、ダイエットによる心配、更年期障害の心配などがあれば、婦人科にいってみましょう。

 

手足の指先の血流が悪く、しびれや皮膚の変色などがあれば血管外科へ受診します。冷えに伴う、腰、ひざ、関節などの痛みがあるときは整形外科にいきます。

 

その他、環境変化によるストレスがあり、自律神経失調と思われる場合は心療内科を受診しましょう。

 


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