冷え症になりやすい人
東洋医学、とくに漢方医学によって漢方薬を処方してもらう際には、患者さんの体質を「虚証」と「実証」に分けて診断していきます。
診断結果によって、ストレス、冷房への強さや、冷えのタイプをおおまかに知ることができます。
簡単に説明すると、顔が青白く、虚弱で冷えに弱そうな人のことを「虚証」、元気で食欲が旺盛、生まれつき体質が強い人を「実証」と呼びます。自分はどちらの分類に当てはまるのかを確認してみましょう。
ただし、どちらのタイプの人も冷え症になる可能性はあります。また、体質は人によってもさまざまです。虚と実の体質が混ざっている人もいます。
【虚証の人】
顔色 | 青白い |
---|---|
便通 | 下痢しやすい |
汗 | 汗をかきやすい |
寒暖 | 季節を問わす寒がり |
ストレス | 精神的・肉体的ストレスに弱い |
冷房 | 弱い(嫌い) |
冷えのタイプ | 暑さ・寒さに弱い 冷えると、疲労、下痢、頻尿、月経不順などが起こる |
【実証の人】
顔色 | 色つやがいい |
---|---|
便通 | 便秘がち |
汗 | 汗が出にくい |
寒暖 | 季節を問わす暑がり |
ストレス | 精神的ストレスに強い |
冷房 | 強い(好き) |
冷えのタイプ | 寒さに強い 飲み過ぎ、食べ過ぎなどにより冷えをためこむ 頭痛や肩こりになって出てきやすい |
冷えに対しては、若い人・年齢を重ねた人、虚弱な人・健康な人も十分に注意する必要があります。どのような人にも、自分では気がつかない冷えがあります。
それを気づかないまま放っておくと、手遅れになるまで冷えをため込んでしまっていることもあります。冷え症への対策は、まずは自分の冷えに敏感になることからはじまります。
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