血液検査や尿検査をする場合

血液検査、尿検査が行われる場合とは

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通常、病気であるかどうかを調べるためには、血液検査や尿検査がよく行われます。

 

病気にかかると、血液や尿などに、ふだんはみられない物質が出てくるので、それを調べるために行われるのです。
このような物質は「マーカー」と呼ばれます。

 

しかし、パーキンソン病の場合は、血液や尿にこのようなマーカーはみられません。いや、現在研究段階で、まだ発見されていないといったほうが正しいかもしれません。

 

したがって、パーキンソン病の診断では、血液検査や尿検査は必ず必要というものではありません。

 

ドーパミン代謝産物を調べる場合がある

 

必須ではない血液検査ですが、病院によっては、脊髄液の検査をする場合があります。脊髄液内のドーパミン代謝産物が、パーキンソン病のマーカーとして参考になることがわかっているのです。

 

パーキンソン病は、ドーパミンが減って起こる病気ですので、ドーパミン代謝産物も減っている可能性があるためです。

 

また、パーキンソン病と他の病気を区別したい場合なども血液検査や尿検査が行われます。

 

甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症や、血液中の銅の代謝がうまく行われなくなるウィルソン病などが疑われる場合です。

 

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