パーキンソン病の受診は神経内科へ

受診は神経内科の専門医へ

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パーキンソン病の初期症状のページで紹介しているような症状があれば、パーキンソン病の疑いがあります。こうなると病院で受診する必要があります。

 

パーキンソン病の場合は、神経内科の専門医を受診するようにしたほうが安心です。

 

脳の病気なので、人によっては脳神経外科に行くだろうと考える方もいるかもしれませんが、パーキンソン病は、神経内科の医師のほうが得意とする病気なのです。

 

神経内科は、脳や神経などの神経系の組織の障害によって起こる病気を専門に扱っています。症状では、頭痛やしびれ、めまい、運動障害などがある場合で、パーキンソン病のほかに、脳卒中、アルツハイマー病、脊髄の病気などが専門となります。

 

医師の診察は、問診と神経学的な所見の2つがあります。

 

  • 問診・・・症状の経過、現在服用している薬、家族歴、生活習慣など
  • 神経学的な所見・・・手足のふるえ、筋肉のこわばり、動作の遅さ、歩行障害などについて

 

また、神経内科では、パーキンソン病と症状が似ている他の病気との区別ができるため、より的確な診断が受けられます。神経内科で信頼できる専門医を見つけることは、患者の治療のために大きく役立つのです。

 

専門医が近くにいない場合は?

 

パーキンソン病の治療は、定期的に通院する必要があります。それでは、自宅の近くに神経内科医のいる病院がない場合はどうすればいいのでしょうか。

 

そのような場合は、まず診断を専門医で受けて、使用する薬の量や種類などの治療方針を決めてもらいます。パーキンソン病の治療では、それほどひんぱんに薬を変更する必要はないため、経過観察のために通院するのは近くの病院でもかまいません。

 

もし、薬の副作用や合併症があらわれる不安がある場合は、専門医のいる病院と連携して、いつでも診療が受けられる態勢をとっておけば安心できます。

 

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