統合失調症の3つのステージ
統合失調症の病状は、時間の経過とともに変化していき、3つのステージを経ていきます。
はじめは精神的な興奮状態の激しい「急性期」が現れ、元気がなく落ち込み状態となる「消耗期」を経て、体を休める「回復期」へと向かいます。
また、急性期の前には、イライラする、不眠になる、忘れっぽくなるなどの前触れ症状が出ることもあります。
急性期
精神的な興奮が激しく、幻聴、幻覚、妄想などの症状が現れる時期です。
- 自分の悪口や命令する声が聞こえる(幻聴)
- 自分は誰かに見張られていると思い込む(妄想)
- 少しの音や光にも敏感になる
消耗期
急性期にエネルギーを使いきった結果、感情の起伏がなく、ぼんやりしているような状態となります。
- 寝てばかりいるような状態になる
- 無気力になり、周囲に無関心になる
- 小さな子供のような仕草、ふるまいをする
回復期
ゆっくり体を休める充電期間です。消耗したエネルギーが徐々に回復し、活動の範囲が広がっていきます。
- 少しずつ行動範囲が広がる
- 社会復帰に向けて意欲が出てくる
- あせりを感じることもある