回復期への対応
回復期には、体力も戻り疲れも十分にとれてくるため、社会復帰に向けた意欲も高まってきます。元の生活に戻って、友達と出かけて仕事も始めたいという気持ちになっていきます。
しかし、この時期がもっとも我慢のしどころであり、慎重にならなければいけません。あせって社会復帰をしようとすると、無意識のうちに力がこもって、新しいストレスを抱えてしまうことになります。
以前できていたことをいきなりやろうとしても、困難なことが多いようです。短期間のアルバイトやリハビリ制度などで、徐々にペースをつかんでいくのがよいでしょう。
ポイント1 休むペースを決める
あせってもよい結果は生まれてきません。この時期は休むペースを決めることが大切になります。ふだんの生活を行いながら、休むコツを知りましょう。
ポイント2 ペースはゆっくり
以前と同じ状態に戻りたい、というのは誰もが思うところです。しかし、いきなりすべてをやろうとすると事故のもとになります。元気が戻るまでにも長い時間がかかります。
気持ちがあせっていないか周りの人は注意してあげましょう。ペース配分は、はじめはゆっくり、少しずつペースを上げていく感じです。
ポイント3 簡単な作業から復帰する
元気になったからといって、いきなり就職させるのはNGです。まずは簡単なアルバイトからはじめていきましょう。
職場の理解が得られた場合は、負担の少ないところに異動させてもらったほうがよいでしょう。
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