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社会復帰までの道のり
合併症や副作用が起こらない限りは、手術のための入院期間はそれほど長くはなりません。がんを無事に治療したあとは、いよいよもとの生活に向けての社会復帰がはじまります。
ただ、退院後にいきなりもとの生活に戻そうとすると、あせってしまいなかなかうまくいかないので、ゆっくりと自分のペースで社会復帰していきましょう。
入院生活もちょっと工夫しよう
入院中は気分も落ち込み寝たきりになりがちですが、体力に余裕があるのなら早期離床を心がけましょう。入院生活もリハビリのための準備だと考えると良いかと思います。院内の散歩や腹式呼吸の練習などをして、治療後にスムーズにリハビリに移行できるようにしましょう。
身の回りを整理する
リハビリには、自分の身の回りの整理や片付けなども十分に効果があります。小さな運動をして体を動かすことが大切です。外に出て公園の散歩をすることもいい運動になります。
外出する機会を増やす
体力が戻ってきたら、じょじょに外出する機会を増やしてみましょう。いきなり人ごみの多い場所には行かず、慣れるまではくり返していきます。交通機関を利用する際は、満員電車などの混雑時は避けるようにしましょう。
こんなときはどうする?
食欲がない
食欲がないのは治療後の患者さんによくある症状です。しばらく体を動かしていなくて運動不足になっていることが原因かもしれません。軽い運動をすると食欲が回復する場合があります。
体重が減った
手術後の体重減少もよくみられます。約2、3kgの体重低下がみられます。食欲の低下とも関連していると考えられます。やせると体力が低下してしまうという心配があるかもしれませんが、無理に食べようとするとかえって体に良くありません。自然に回復するのを待ってみましょう。
息苦しさを感じることがある
肺がんの手術後、肺が小さくなった影響で息苦しさを感じる場合があります。この場合は、ゆっくりと腹式呼吸をすることで落ち着けることができます。新しい肺に慣れることでだんだん症状は気にならなくなりますが、長引く場合は、酸素吸入用の機械を使って在宅酸素療法をおこなうことで楽に過ごせることもあります。機械を使うときは医師の処方が必要になります。
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肺がん治療後の社会復帰関連エントリー
- 肺がんの再発・転移チェック
- 肺がんの治療が無事に終了したあとは、がんの再発や転移がないかを気にかけておくことが必要です。年1回のがん検診も必須です。
- 肺がん治療後は感染症を予防しましょう
- 肺がんの治療後は呼吸機能が低下しています。ウイルス、細菌などの感染により、さらに呼吸機能が低下するおそれがあります。しっかり予防しましょう。