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さまざまな肺がんの検査
早期発見のための検査
肺がんの集団検診で行われるのは、短時間で多くの人を調べることができる胸部X線検査です。検査の負担が少なく、肺野部を広く撮影することができますが、心臓や血管に隠れて小さながんは発見しにくいというデメリットがあります。
集団検診で異常が認められた場合、より精度の高い胸部X線撮影で再検査を行うことがあります。
また、同じく集団検診では、喀痰細胞診も行われます。これは痰の中にこぼれ落ちたがん細胞を調べる検査で、3日分の痰を採取して顕微鏡で調べます。肺門部にできたがんの発見に有効ですが、肺末梢部のがんは見つけることができません。
小さながんはCT検査で見つける
集団検診で異常が見られた場合は、胸部CT検査でより詳しく調べていきます。X線では写らないような影を発見することができ、たとえ気管や心臓の裏にあっても見つけることができます。
確定診断のために行われる検査
以上の検査で肺がんを疑う結果が出たら、確定診断のために精密な検査を行います。気管支鏡検査では、内視鏡を口から挿入し、気管支の粘膜を観察するほか、肺から直接組織や細胞を採取していきます。
穿刺・生検は、CTで体の外から肺の中の様子を見ながら、肋骨の間から細い針を挿し込んで、組織を採取していきます。採取した細胞を病理診断します。胸に小さな孔をあけて内視鏡で観察する胸腔鏡検査という方法もあります。
がんの広がりを調べる検査
肺がんは他のがんと比べて転移しやすいという特徴があるので、脳や骨、副腎などへの転移がないかも調べていきます。CT、MRI、骨シンチグラフィ、PETなどの画像診断を行います。
検査費用の目安(10割)
- 胸部X線検査 ¥2900
- 胸部CT検査 ¥16000
- 喀痰細胞診 ¥5500
- 気管支鏡検査 ¥30000
- 穿刺・生検 ¥65000
- 胸腔鏡検査 ¥70000
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肺がんの検査とその費用関連エントリー
- 胸部X線検査で肺に影が見つかったら
- X線(レントゲン)の検査で「肺に影がある」と言われたり、「要精密検査」と診断されたらどのような可能性があるのでしょうか?
- 肺がんのPET検査
- がんの検査で役立つのがPET検査です。他の検査では異常を発見できなくても、PETでは発見できた事例があります。CTで写った肺腫瘤が良性か悪性か判別するためにも用いられます。
- 肺がんとタバコ(喫煙)の関係
- タバコを普段から吸っている人は、吸ってない人に比べても格段に肺がんのリスクは高くなります。もう少し具体的にデータを見てみましょう。
- たばこ以外の肺がんの原因
- タバコを吸っていなくても、肺がんにかかる可能性はゼロではありません。風邪でもないのに咳が続くときは肺が悪くなっていることもあります。
- 肺がんの予防は禁煙から
- 肺がんを防ぐためには、まずは禁煙が第一歩になります。タバコは依存性が強いので止めるのは難しいですが、本人の努力で決まります。自分で止めることができない場合は、禁煙外来を利用しましょう。