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胸部X線検査で肺に影が見つかったら
背後からX線を照射して胸部を撮影するX線検査は、学校や会社などで集団で健康診断を受ける際に、必ずといっていいほど受けると思います。
このときに肺に影があると分かったからといって、ただちに肺がんであると思うのは早計ですが、油断はしないようにしなければいけません。
肺に陰影が見られる病気としては、肺がんをはじめ、肺炎、じん肺、肺結核、肺真菌症などがあります。ただし、実際に肺がんがあってもX線写真にはうつらない場合もあるので、CT検査などでさらにくわしく調べてみることをおすすめします。
肺がんを見つけるための検査
肺がんを早期にみつけるには、肺がんのできる位置によって異なってきます。X線検査は末梢型肺がんを見つける方法として用いられますが、心臓や背骨に隠れてしまう部分には無効となります。
中心型肺がんをみつけるには喀痰細胞検査があります。これは痰の中に異常な細胞が含まれていないかをみる検査ですが、まれに異常があっても痰が出ない場合もあります。
また、いままでの肺がん検査を補う検査として胸部CT検査があります。数センチのサイズから識別可能ですが、サイズが小さすぎると悪性か良性かの区別は難しくなります。
腫瘍があると血中に増加してくる物質を調べる腫瘍マーカー検査という方法もありますが、こちらはがんの早期発見ではなく、進行したがんに主に使われます。肺がん治療後の再発がないかを調べるために、採血で腫瘍マーカー検査をしていきます。
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