食道がん手術で喉頭を切除して声を失った場合

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喉頭を切除した場合はどうなる?

喉頭の切除の影響

 

喉頭には、声帯を震わせて声を出すはたらきと、食事のときに気道への入口にふたをして、食べ物や飲み物が食道のほうに流れるようにするはたらきがあります。

 

しかし、食道がんの手術で喉頭をとった場合は、声が出せなくなり、安全に飲み込むことができなくなります。

 

永久気管孔をつくる

 

喉頭をとると、鼻や口からの呼吸もできなくなります。これに対処するためには、気管を前の方に出して皮膚に縫い付けて、のどに小さな孔を開けます。これを「永久気管孔」といいます。

 

永久気管孔を設けると、空気の通り道と食べ物の通り道の入口が別になるので、食事を安全に嚥下(飲み込むこと)できるようになります。呼吸はこの孔を通しておこなわれるようになります。また、のどの孔に水が入ると、おぼれたときと同じ状態になるので、水泳はできなくなります。

 

なお、永久気管孔を開けると、ほこりや汚染された空気、冷たい空気などが肺に直接入ってしまいます。孔にマスクをして保護したり、市販されているプロテクターを使用するようにしましょう。

 

声を失ったときの代用音声

 

食道発声

 

喉頭を切除した人は、肺ではなく、食道や胃から空気を吐き出して、咽頭や食道を震わせて音を出すようにします。これを「食道発声」といいます。

 

食道発声はとくに機器も必要なく、自然な発声ができますが、今まで使ったことのない筋肉や臓器を使うので、練習が必要であり習得するまでにやや時間がかかるという面もあります。一般的には、第一声が出るまでに約2週間、なんとか会話ができるまでには3ヶ月〜半年ほどかかります。

 

なお、食道発声法を教える教室は全国にあるので、身近にないか探してみるのもいいでしょう。

 

器具を利用した代用音声

 

小型のマイクのような機器をのどに当てて、電気的に振動させながら、口の形を変えることで声を出す方法もあります。

 

また、気管と口をパイプで連結して、声帯の代わりにするという人工喉頭を使った方法もあります。

 

どちらも食道発声がうまくできない人に向いており、練習により比較的簡単に習得できるようになります。自分の生活に合った方法を選ぶと良いでしょう。

 

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