いくつかの治療法を組み合わせる

スポンサード リンク


いくつかの治療法を組み合わせる記事一覧

がんを粘膜ごと切除がんが浅く、粘膜の表面にとどまっている食道がんには、内視鏡的粘膜切除術(EMR)で治療することができます。内視鏡でとれるがんの大きさと数には限りがありますが、安全性が高く、食道も残すことができます。また、再発率は約2%ほどという報告がありますが、リンパ節や他臓器への転移もほとんどないため期待される治療法です。【適応される人】患者さんが手術を望んでいない患者さんの体力が不安で手術に...

抗がん剤とはがんを死滅させる薬で、その投与方法も、飲み薬や点滴、注射などいくつかあります。手術や放射線治療は、体の限られた場所に効く局所療法ですが、抗がん剤治療では、血液にのって全身に流れるので、全身に効果を発揮します。よって、がんが大きく全身に広がっている場合や、遠くの臓器に転移しているような場合の治療法として用いられています。また、手術後の再発予防や、再発してしまったがんに対しての治療にも使わ...

放射線単独の治療は行われない食道がんの治療では、抗がん剤による化学療法は単独で行われることがありますが、放射線を単独で行うことは、現在ではほとんどなくなっています。放射線を用いる場合は、抗がん剤と組み合わせて、「放射線化学療法」として治療に当たることが一般的となっています。治療法が確立してからの歴史は浅いですが、がんの根治を目指す治療法として進歩を遂げています。【治療成績の比較】●例 原発が粘膜固...

治療の組み合わせ方食道がんでは、がんの切除が可能で患者さんの体力に問題がない場合は、まず手術が選ばれます。手術と合わせてほかの治療法を組み合わせることも多くあります。主な治療法の組み合わせ方外科手術+補助化学療法手術のあとに補助的に抗がん剤治療を行う方法外科手術+放射線化学療法手術の効果を高めるために行われる放射線化学療法放射線化学療法+サルベージ治療放射線化学療法でがんの根治を目指しますが、がん...

サルベージ治療とは放射線化学療法にも一定の治療効果がありますが、食道にがんが残ったり、再発しやすいという欠点があります。このまま放射線を照射し続けたり、抗がん剤による化学療法を継続していても、ほとんど効果はみとめられず、予後もよくありません。そこで、手術や内視鏡的粘膜切除術、レーザー治療を施して救済していくのが「サルベージ(救済)治療」になります。サルベージ治療は、放射線化学療法の弱点を、他の治療...

診療科の枠を超えた連携いままでのがん治療では、手術を行う外科医の主導により、1つの診療科のなかで行われる傾向がありました。これからは、手術を行う外科、抗がん剤治療を行う内科、放射線治療をする放射線科による、診療科の枠を超えた連携によって治療が進められていくようになります。治療法も1つの方法だけではなく、いくつかの方法を組み合わせたもの(例:手術+放射線化学療法など)により、それぞれの治療のデメリッ...

page top