食道がんの治療法の長所・短所

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それぞれの治療法の長所・短所

治療の組み合わせ方

 

食道がんでは、がんの切除が可能で患者さんの体力に問題がない場合は、まず手術が選ばれます。手術と合わせてほかの治療法を組み合わせることも多くあります。

 

主な治療法の組み合わせ方
  • 外科手術+補助化学療法

手術のあとに補助的に抗がん剤治療を行う方法

 

  • 外科手術+放射線化学療法

手術の効果を高めるために行われる放射線化学療法

 

  • 放射線化学療法+サルベージ治療

放射線化学療法でがんの根治を目指しますが、がんが残ったり、再発した場合はサルベージ治療を検討する

 

治療法を決める際には、それぞれの長所・短所を知っておくとよいでしょう。手術の長所は確実にがんを根治することができ、多くの治療実績がありますが、短所は患者さんにかかる負担が大きいことがあげられます。

 

放射線化学療法の長所は食道を残すことができ、負担も小さいことがありますが、短所は治療の確実性に不安があること、副作用が大きいこと、治療期間が比較的長いことなどがあげられます。

 

治療による合併症

 

どんな治療法にもある程度のリスクが伴います。とくに、どんな合併症を発症することがあるのかを知っておくことも重要です。

 

  • 手術の場合

肺炎、縫合不全、不整脈、心筋梗塞、肝・心障害など。
死につながるような重大な影響がでる場合もあります。(手術死亡率2〜3%)

 

  • 放射線化学療法の場合

吐き気、口内炎、脱毛、肺炎、胸膜炎、胸水貯留、心外膜炎、食道炎、白血球・血小板の減少など。
後遺症となり長期にわたって症状に苦しむことがあります。死につながる場合もあります。

 

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