食道がんの外科手術

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食道がんの外科手術記事一覧

がんの治療には、がんの根治を目的にした治療法と、患者さんの生活の質(QOL)を高めるための緩和を目的にした治療法があります。【根治的治療法】外科手術内視鏡的切除化学療法(抗がん剤)放射線療法【生活の質を高める治療法】ステント治療レーザー治療バイパス手術食道がんの治療法の特徴として、抗がん剤がよく効くこと、いくつかの治療法を組み合わせること、外科手術が一般的な方法 などがあります。外科手術は、取り除...

手術が一般的な治療法食道がんの手術(外科手術)は、食道がんのステージによる分類では、T期からV期に対しておこなわれています。まず、がんが広がっている食道を取り除いてから、新しい食べ物の通り道をつくっていくという手術になります。手術の範囲は、頚部、胸部、腹部の3ヶ所を切り開く場合もあります。手術に要する時間も長時間となるので、患者さんの体力に大きな負担もかかってしまいます。負担を少しでも軽減するため...

首を切り開いて手術をおこなう食道の上部にできたがんを「頚部食道がん」といいます。食道がんのなかでは、それほどは多いタイプではありません。一般的な手術では、首の部分を切り開いて手術をおこなっていきます。切除するのは、頚部の食道と頚部リンパ節になります。ただし、がんが咽頭・喉頭(のど)にまで広がっている場合には、がんの及んでいる咽頭・喉頭もあわせて切除していくことになります。(※この場合、手術後から声...

胸部全体の食道を取り除く「胸部食道がん」は、食道の真ん中にできるがんで、日本人にいちばん多い食道がんになります。胸部食道がんの手術では、一般的に、首、胸、腹の3ヶ所を切り開いて、食道を切除することになります。このような手術を行う理由は、広範囲のリンパ節に転移している可能性が高いためです。手術を受ける患者さんにも、多少負担があるため、健康状態をよく調べたうえで施術していきます。リンパ節を郭清する前に...

胃の上部まで切除する食道の下部にできる食道がんを「腹部食道がん」といいます。日本人の食道がんのなかでは、もっとも数が少ないタイプのがんになります。一般的な腹部食道がんの手術では、左胸から腹部にかけて大きく切り開き、腹部食道と胃の上部までを切除していきます。がんが転移している可能性がある腹部リンパ節も、同時に郭清していきます。手術の最後には、残りの胃を引き上げて、食道とつないで、新たな食べ物の通り道...

食道再建の方法手術で食道を取り除いた後は、食べ物が通る道がなくなってしまいます。そこで、新しく食べ物が通る道を人工的につくっていかなければなりません。それが「食道の再建」です。胃を使う新しい食道として、もっとも多く使われるのが胃になります。胃を引き上げて、切除した食道とつなぎ合わせていきます。胃は伸びもよく、つなぎ目が1つで済むのがメリットですが、食べ物を送る機能がやや弱いという欠点もあります。小...

食道内に入れるステントがんが食道内で大きくなり、食べたものが飲み込みにくくなってしまったり、通り道を塞いでしまうことがあります。そのようなときに、「ステント」という管状の医療器具を食道内に入れて、食べ物の通り道を確保する治療がおこなわれる場合があります。これを食道ステント挿入術といい、手術ではがんを取り除くことができない場合、がんが遠くの臓器に転移してしまっている場合、抗がん剤などの他の治療法を駆...

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