胸部食道がんの手術
胸部全体の食道を取り除く
「胸部食道がん」は、食道の真ん中にできるがんで、日本人にいちばん多い食道がんになります。
胸部食道がんの手術では、一般的に、首、胸、腹の3ヶ所を切り開いて、食道を切除することになります。
このような手術を行う理由は、広範囲のリンパ節に転移している可能性が高いためです。手術を受ける患者さんにも、多少負担があるため、健康状態をよく調べたうえで施術していきます。
リンパ節を郭清する前には、手術の前にCT検査、MRI検査をして、どれほど切除していくのかを判断していきます。
食道を引き抜く手術
食道を引き抜くという手術法もあります。「非開胸食道抜去術」といい、首と腹の2ヶ所だけを切り開きます。
この手術は、
- がんが早期発見できた場合
- 頚部食道がんの場合
- 肺が癒着を起こして胸を開くことができない場合
- 患者さんの体力が不安な場合
に行われています。ただし、胸部リンパ節の郭清ができなくなるために、がんが転移を起こしている場合は、実施することができません。
スポンサード リンク