サルベージ治療で治療効果を補う

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サルベージ治療で治療効果を補う

サルベージ治療とは

 

放射線化学療法にも一定の治療効果がありますが、食道にがんが残ったり、再発しやすいという欠点があります。このまま放射線を照射し続けたり、抗がん剤による化学療法を継続していても、ほとんど効果はみとめられず、予後もよくありません。

 

 

そこで、手術や内視鏡的粘膜切除術、レーザー治療を施して救済していくのが「サルベージ(救済)治療」になります。サルベージ治療は、放射線化学療法の弱点を、他の治療法の長所で補おうとする新しい考え方から生まれました。

 

 

  • レーザー治療・・・食道がんのレーザー治療は、手術の後遺症で食道が狭くなっている場合や、がんが大きくて内視鏡的粘膜切除術では取りきれない場合などに、一部の医療機関で行われています。高エネルギーのレーザーでがんを焼き切る方法や、レーザーの光に反応する物質をがんに取り込ませてレーザーを当てる方法があります。まだ試験段階の治療法となっています。

 

サルベージ治療の目的

 

サルベージ治療の目的は、がんの根治です。再発の可能性があり、食道にがんが残りやすい放射線化学療法のデメリットを、手術や内視鏡的治療、レーザー治療などで救済していきます。

 

サルベージを行うかどうかは食道がんの病期(ステージ)で異なります。T期では放射線化学療法のあとに内視鏡的粘膜切除術を行い、U〜V期では放射線化学療法のあとに手術をするケースが多くなっています。

 

 

サルベージ治療の問題点

 

放射線化学療法の弱点を救済するサルベージ治療ですが、危険もやや大きいのが問題点といえます。放射線化学療法のあと手術をする場合は、臓器の癒着が起こりやすく、死亡率が10%程度まで上がるという結果も出ています。

 

放射線化学療法の効果をすばやく判断して、効かない場合はすぐに手術に切り替えるなど、内科医と外科医が協力し合うことが求められます。

 

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