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癌の「再発」と「転移」とは?
苦しかった入院・治療生活が終わってもまだまだ安心はできません。がんには再発や転移のリスクがあり、これは誰でもかかる可能性があります。子宮がんも例外ではありません。
がん患者がいちばん不安に感じていることではないかと思われます。再発や転移に備えることは重要となります。
再発について
まず「再発」とは、手術でがんを摘出したり、抗がん剤でがん細胞を死滅させたけれど、しばらくしてからまた現れることをいいます。
目に見えるがんは消失しましたが、顕微鏡などでしかわからないような小さながんが増殖して、大きくなってから判別できるようになったものです。
転移について
「転移」とは、がんが最初にできた部位とは遠く離れた臓器や骨などに発生することをいいます。「遠隔再発」といった呼び方をする場合もあります。
転移が起こるのは、がん細胞が血液やリンパ液の流れに乗って、他の臓器に飛び移るためです。
肺がんや大腸がんなどのがんでは、脳にがんが転移する「脳転移」も見られることがあります。
定期検診で早期発見をしよう
再発や転移のリスクに備えるためには、なによりも治療後の定期検診が重要です。定期検診を受けていれば、再発した場合の早期発見が可能になります。早期発見すればするほど予後も良好になります。
「せっかく治療したのにもう病院には行きたくない」「再発が見つかると不安だから検診は受けたくない」という方もいるようですが、自分の体のためにも受けるようにしていきましょう。
【定期検診に通う間隔の目安】
治療後1年間 | 1〜3ヶ月 |
---|---|
2〜3年 | 3〜4ヶ月 |
4〜5年 | 半年 |
5年以降 | 1年ほど |
10年間は検診に通い続けることが必要です。
定期検診では以下のような検査が行われます。
- 問診
- 視診
- 触診
- 細胞診
- 直腸診
- 超音波検査
- 血液検査
- 胸部X線検査
- CT検査
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がんの再発と転移のリスクを知っておこう関連エントリー
- 子宮がん再発時の自覚症状
- 子宮体がん、子宮頚がんの再発の場合、その自覚症状には共通しているものが多くあります。せきが続いたり、下腹部の痛み、性器からの出血、血尿・血便などの症状が現れます。
- 再発したときの治療の選択
- 再発の治療については、患者によって個別に方針を立てていきます。手術ができるケースは少なく、放射線療法や化学療法が中心となります。いずれにしても主治医とよく話し合っていくことです。
- 子宮がんの5年生存率
- がんの予後をはかる指標に「5年生存率」があります。がんは再発も多いため、治療後5年間生存することが区切りになります。