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5年間をくぎりに治癒を判断
主にがんに対して用いられる指標に「5年生存率」というものがあります。
5年生存率とは、診断から5年経過したあとに生存している患者の比率を示します。
例えば、「○○がんの5年生存率は60%」という場合、5年後に生存している人の割合は60%で、死亡している人が40%ということになります。
がんの厄介なところは再発してしまうことです。他の病気であれば、治療が終わったらもう心配はありませんが、がんの場合はそうではありません。
子宮がんの再発は、診断から3年以内に起こることが多いとされています。したがって、治療によりがんが消失してから5年後までに生存していれば、ひとまず「治癒」できたとみなすことができます。
ただし、5年間生存している人というのは、元気に生活を送っている人だけとは限りません。
途中で再発して入院・治療を受けている人なども含まれます。
子宮頸がんの5年生存率
病期 | 症例数 | 5年相対生存率 |
---|---|---|
T期 | 1137 | 92.1% |
U期 | 447 | 69.8% |
V期 | 428 | 48.9% |
W期 | 151 | 17.2% |
(出典 国立がん研究センターがん対策情報センター)
5年相対生存率とは
あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標。あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体*で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します。
* 正確には、性別、生まれた年、および年齢の分布を同じくする日本人集団。
(出典 国立がん研究センターがん対策情報センター)
子宮体がんの5年生存率
病期 | 5年生存率 | 治療症例数 |
---|---|---|
T期 Ta期 Tb期 Tc期 |
92.5% 95.1% 94.4% 86.5% |
228例 43例 125例 60例 |
U期 Ua期 Ub期 |
88.5% 91.8% 86.7% |
60例 30例 30例 |
V期 Va期 Vb期 Vc期 |
70.2% 79.2% 56.3% 54.3% |
124例 54例 16例 54例 |
W期 | 16.7% | 6例 |
(出典 1979〜1996年 国立がんセンター中央病院)
臨床病期0期では、子宮全摘による治療後に再発することはありません。
上記の表は目安をはかるために参考にするとよいでしょう。同じ進行期でも治療の内容や治療施設によって生存率は異なってくる可能性があります。
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子宮がんの5年生存率関連エントリー
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- 子宮がんの治療後には、病巣付近からの再発や子宮から離れた臓器に転移することも考えられます。不安に思いますが、再発や転移に備えて定期検診を受けることが重要です。
- 子宮がん再発時の自覚症状
- 子宮体がん、子宮頚がんの再発の場合、その自覚症状には共通しているものが多くあります。せきが続いたり、下腹部の痛み、性器からの出血、血尿・血便などの症状が現れます。
- 再発したときの治療の選択
- 再発の治療については、患者によって個別に方針を立てていきます。手術ができるケースは少なく、放射線療法や化学療法が中心となります。いずれにしても主治医とよく話し合っていくことです。