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再発に備えて定期検診を
子宮がんの再発について
子宮がんには再発しやすい場所というのがある程度わかっています。子宮を残した場合は子宮体部や頚部に、子宮の摘出後は、腟の断端や骨盤リンパ節などに起こります。
全身に再発(転移)した場合は、肺や肝臓などの臓器、大動脈リンパ節、骨などが主な場所となります。
再発のほとんどは1ヶ所だけに発生しますが、まれに2〜3ヶ所に発生することもあります。複数の場所に再発すると、それだけ治療も困難になります。
再発した時の主な自覚症状
子宮がんの場合、子宮体がん・子宮頚がんにかかわりなく、再発した時には自覚症状が似ていることが多いようです。
再発時の自覚症状にはどのようなものがあるのかを確認しておき、日ごろから注意しておきましょう。
異常なおりもの、性器からの出血
がんが子宮頚部や腟壁に再発すると、がんの表面からの出血がみられるようになります。ピンク色や赤色をしていたり、茶褐色になることもあります。
また、おりものの量が増えて、悪臭を放つようになります。
痛み、しびれ
がんが骨盤に再発したり、骨にまで転移した状態では、神経を圧迫して腹部に激しい痛みやしびれを感じることがあります。
血尿、血便
骨盤内の再発が膀胱内腔にまで及ぶと、血尿があらわれます。さらに、直腸の粘膜まで進んだ場合、粘膜から出血して血便が出ることもあります。
※ただし、放射線治療の副作用で血尿や血便があらわれる場合もあります。検査を受けてがんかどうか調べなければなりません。
咳(せき)が続く
風邪(かぜ)でもないのに、せきが続くことがあります。再発したがんが肺に転移した場合などに起こることがあります。
水腎症
再発がんが進行すると、がんが尿管を圧迫して排尿障害があらわれることがあります。すると、腎臓病のひとつである水腎症になることがあります。水腎症は、尿が腎臓の中にたまってはれてくる病気です。
腎臓の両方で水腎症が起こると腎不全に陥ります。腎不全は命にかかわる危険な症状です。
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子宮がん再発時の自覚症状関連エントリー
- がんの再発と転移のリスクを知っておこう
- 子宮がんの治療後には、病巣付近からの再発や子宮から離れた臓器に転移することも考えられます。不安に思いますが、再発や転移に備えて定期検診を受けることが重要です。
- 再発したときの治療の選択
- 再発の治療については、患者によって個別に方針を立てていきます。手術ができるケースは少なく、放射線療法や化学療法が中心となります。いずれにしても主治医とよく話し合っていくことです。
- 子宮がんの5年生存率
- がんの予後をはかる指標に「5年生存率」があります。がんは再発も多いため、治療後5年間生存することが区切りになります。