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子宮がんのPET検査
最近ではがんの早期発見のためにPET検査を利用する人が増えています。PETは「陽電子放射断層撮影」のことで、ポジトロンCTとも呼ばれることがあります。
子宮頸がん
PETは子宮頸がんの検査で役に立ちます。その理由は、子宮頸がんの組織型は扁平上皮がん(約80%)、腺がん(約15%)、その他に分けられていますが、そのうち扁平上皮がんと腺がんではFDGが高集積するからです。
FDGとはブドウ糖代謝を調べるPET製剤です。がん細胞は、正常な細胞の何倍ものブドウ糖を消費するという特徴があり、それがPETに生かされています。
子宮頸がんがある程度のサイズになればPETで識別することができますが、膀胱内に溜まったFDGと重なるので見えづらくなることがあります。そこで、FDG投与後に十分に水を飲んで、膀胱を空にしておくと検出しやすくなります。
リンパ節や他臓器に転移を起こした場合や、治療後の再発がないかを調べるのに向いています。
子宮体がん
子宮体がんは、子宮頸がんに比べてPETが利用される頻度は少ないようです。ただし、類内膜腺がんという組織型の場合、PETで高率に集積がみられます。
転移や再発の診断では、PETを有効利用できると思いますが、まだまだデータは十分ではありません。
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