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組織診で確定診断となる

子宮頸がんの細胞診で、クラスV以上という診断が出た場合や、異形成がんが疑われるような場合は、確定診断をするために組織診(コルポスコピー)を行います。

 

組織診では、コルポスコープという腟拡大鏡を使って子宮頸部の粘膜の表面を拡大して観察していきます。病変部を顕著にするために、3%の酢酸溶液を子宮腟部の表面に塗ります。

 

これをコルポスコープで観察すると、異常な部分の子宮頸部の表面が白濁してきます。その色合いや血管の流れ具合を調べることで、異形成がんの有無を調べることができます。

 

病変部があれば、金属製の器具で組織を採取して顕微鏡で観察していきます(ねらい組織診)。この検査で、本当にがんであるのか、どのようなタイプのがんであるのか、がんは深く入り込んでいるのか(浸潤)などを診断していきます。

 

なお、この検査では痛みを感じることはほとんどありません。検査後には少しの出血がみられますが、数日で止まります。もしも出血が多い場合は、数日通院することもあります。

 

円錐切除術でがんが浸潤していないかを調べる

 

組織診で疑わしい細胞がある場合、がんが浸潤しているのかどうかを明らかにするために「円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)」という手術による検査を行うこともあります。

 

これは、メスを使って円錐状に切除範囲を切り取る手術法です。現在では、レーザーや超音波メスで病変部を焼き切ることが多いです。(病変部にワイヤーをかけて、電流を流して切り取る方法もあります。)

 

上皮内がんと診断されれば、この検査がそのまま治療を兼ねることもあります。全身麻酔または局部麻酔で行われ、日帰りで受けることもできます。

 

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