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問診→内診→細胞診の手順で行われる
更年期を過ぎて不正出血などの自覚症状があるときや、婦人科で「子宮体がんの疑いがある」と診断されたときは、子宮体がんの検査を受けましょう。
検査は、問診→内診→細胞診という順番で行われ、必要に応じて組織診や超音波検査などを行います。
1.問診
ほとんどの病院に問診票が用意されています。医師は問診票に書かれている内容をもとに質問をしてきますので、すべてを隠さずに、具体的に記入するようにしましょう。
【聞かれる内容の例】
- これまでに婦人科を受診したことはありますか?
- 最終月経はいつですか?
- 月経は不順ですか?
- 月経痛はありますか?
- 月経以外の出血はありますか?
- 初潮はいつですか?
- 閉経はいつですか?
- 性交渉の経験はありますか?
- 妊娠されたことはありますか?
- 流産・中絶の経験がありますか?
- 糖尿病や高血圧と診断されたことはありますか?
- 現在薬を服用していますか? ・・など
2.内診
問診が終わると次は内診に進みます。患者さんは内診台の上にのって、両足を開いて診察を受けます。医師は、患者さんの腟の中に指を入れて触診していきます。
このとき、「クスコ」という腟鏡を腟に挿入して、おりものや出血の状態なども見ていきます。
また、がんの疑いが強い場合は、肛門からの直腸診も行われます。子宮の大きさ、形、卵巣や卵管の状態がわかり、子宮筋腫や子宮内膜症の有無も明らかになります。
3.細胞診
最後は細胞診です。子宮の奥深くの子宮体部に細い器具(ブラシ)を挿入して、子宮内膜をこすったり吸引するなどの方法で細胞を採取します。
この際に、女性が最も気になるのが、痛みがあるかどうかについてではないでしょうか?
実際、子宮体部に器具が挿入されるときには、多少の痛みを伴うことがあります。ズキッと生理痛のような痛みが一瞬きたような感じという人もいます。(なかには、ほとんど痛みが気にならなかった人もいるようです。)どうしても痛みの恐怖がある方は、麻酔をしてくれる場合もあります。
検査後2〜3日は、少量の出血がみられることがありますが、やがて止まるようになります。もしも、下腹部の痛みが続いたり、発熱するような場合は、早めに検査を受けた医療機関に相談するようにしましょう。
細胞診の結果
採取した細胞は顕微鏡で観察して、「陰性」「疑陽性」「陽性」のいずれかで判定されます。
陰性 正常範囲
現段階では子宮体がんの心配はなく、正常となります。ただし、不正出血が続く場合は、定期検査が必要となります。
疑陽性 がんの確定はできないが、良性腫瘍(子宮内膜増殖症)の疑いがある
さらに詳しい検査である組織診を行います。子宮内膜増殖症の場合は、経過観察や治療をしていきます。がんが確定した場合は、さらに精密検査を行い、治療に入ります。
陽性 がんを強く疑う細胞が発見された
精密検査の結果、がんが確定すれば、治療を行っていきます。
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