スポンサード リンク
子宮がん検診で早期発見を
子宮がんから自分の体を守るためには、子宮がん検診を受けることが大切です。とくに子宮頸がんの場合は、子宮体がんと違って初期に自覚症状がほとんどないため、早期発見には子宮がん検診が欠かせません。
一般に「子宮がん検診」といえば、ほとんどの場合で子宮頸がんのみの検診を指します。子宮体がんの検診は必要に応じて行います。
子宮頸がん検診は、以前までは30歳以上が対象となっていましたが、子宮頸がんが若い女性に増えていることから、2004年から20歳以上の女性になっています。2年に1回の受診となります。
ただ、日本では欧米に比べて、検診を受けている人が圧倒的に少ないのが現状です。セックス経験があるにもかかわらず、検診はおろか子宮がんという病気自体を認識していない人がたくさんいます。
たとえ癌だったとしても、初期ならばほぼ100%治すことができます。早期発見、死亡率の低下のためには一人ひとりの意識が大切です。
子宮がん検診を受けるには
市区町村で自治体が費用を助成する集団検診や、職場の健康診断で実施しているところもあります。産婦人科などでは個人負担で検診が行えます。20歳以上であれば、健康保険組合や自治体の補助が受けられます。
検診の費用については、自治体で行う場合は、1000円程度から2000円ほどになります。一方、産婦人科などの医療機関で個人負担で受ける場合は、5000円程度かかります。
ただし、病院によっても多少の違いがあります。また、超音波検査だけなら安く済むという口コミもあるようです。
子宮頸がんの問診・内診
問診を受ける際の注意点
子宮頸がんの問診も、子宮体がんの問診とほぼ同じようなかたちで行われます。
問診票は事前に送られてきた用紙に記入して持参するケースと、当日に受付を済まして受診前に記入するケースがあります。問診票に書かれた内容を見て医師が質問をしてくるので、正直に正確に答えるようにしましょう。
なお、検診日の予約は生理日を避けるようにしましょう。血液によって病変がわかりにくくなり、正確な検査が行えなくなるためです。また、検診日前日や当日は性交も控えるようにしましょう。
内診の内容
問診が終わったら内診へと進みます。内診では、内診台に上がって両足を開いて診察を受けます。
下半身の下着はすべて脱ぐことになるので、脱着がスムーズに行える服装にしておきましょう。
そして、まず腟鏡(クスコ)を腟の中に挿入していきます。子宮頸部、おりものの色や状態、出血の有無などを調べて、頸部の腟側と内膜側から細胞を採取します。
次に、医療用ゴム手袋をした医師が腟の中に指を入れていき、腟の状態、子宮の大きさや位置、痛みの有無などを調べていきます。
スポンサード リンク
子宮頸がん検診 | 問診・内診関連エントリー
- 子宮体がんの検査 | 問診・内診・細胞診
- 不正出血などの自覚症状があるときは、子宮体がんの検査を受けるようにしましょう。検査の手順の流れや痛みについて解説しています。
- 子宮体がんの検査 | 組織診
- 細胞診の結果で子宮体がんの疑いが強い場合は組織診に移ります。組織診で診断は確定します。強い痛みを伴う場合は全身麻酔で行うことがあります。
- 子宮頸がんのクラス分類 | 細胞診・HPV検査
- 子宮頸がんの細胞診のクラス分類や、HPV検査で感染しているかを確認する方法について紹介しています。クラス分類の見方も解説しています。
- 子宮頸がんの検査 | 組織診(コルポスコープ)
- 子宮頸がんの細胞診で異形成がんの疑いが強まれば、組織診へと進みます。コルポスコープという拡大鏡を使って病変を採取していきます。
- 子宮がんのPET検診
- がんの早期発見・早期治療のためにPET検診を利用する人が増えています。子宮がんの場合のPET検査について紹介します。