スポンサード リンク
再発治療のポイント
再発の治療については、今までの経過をよく知っている初回治療を受けた病院で受けることをすすめます。
その理由は、再発治療はこれといった治療方針があるわけではなく、患者によって個別に決定されるからです。
初回治療での情報がそのまま再発治療に活用することができるので、余計な副作用などを避けることができます。
ただ、がんの再発を知ったときの本人のショックは、はかり知れないものがあります。治療する気力自体を奪ってしまうことも少なくありません。不眠やうつ状態になってしまうケースもあります。
また、一般的には、再発がんの予後はよくないという現実があります。とくに遠隔転移が認められた場合は、完治は非常に難しくなります。
ただし、希望がまったくないわけではありません。抗がん剤が有効なケースがあり、痛みを取り除く緩和ケアなども可能です。
患者の心のケアについて注目されているのが「精神腫瘍科医」です。まだ一部の病院に限られていますが、カウンセリングを受けることで、気持ちが前向きになって治療に専念できるようサポートしてくれます。
具体的な治療法
再発がんの治療では、放射線療法や化学療法が中心となります。手術ができるケースはごくわずかです。
再発が見つかったときには、がんが複数の場所に散らばっていることが多く、手術で切除していくのはむずかしいためです。
手術ができる事例は、再発場所が1ヶ所で、転移が見つかってから数ヶ月はほかの部位に転移がみられないというような場合のみに限られます。
全身に散らばっている小さながん細胞を消滅させるためには、抗がん剤が有効です。どの抗がん剤が使われるかは、初回の治療にもとづいて決められ、患者ごとに個別に判断していきます。
多くの患者は、治癒や延命を期待して再発がんの治療を希望しています。一方で、終末期のことも考慮して、痛みや症状の緩和を目的とした緩和ケアも行う場合があります。
いずれにしても、本人と家族の十分な理解と納得が大切です。主治医とはしっかり話し合うことです。
スポンサード リンク
再発したときの治療の選択関連エントリー
- がんの再発と転移のリスクを知っておこう
- 子宮がんの治療後には、病巣付近からの再発や子宮から離れた臓器に転移することも考えられます。不安に思いますが、再発や転移に備えて定期検診を受けることが重要です。
- 子宮がん再発時の自覚症状
- 子宮体がん、子宮頚がんの再発の場合、その自覚症状には共通しているものが多くあります。せきが続いたり、下腹部の痛み、性器からの出血、血尿・血便などの症状が現れます。
- 子宮がんの5年生存率
- がんの予後をはかる指標に「5年生存率」があります。がんは再発も多いため、治療後5年間生存することが区切りになります。