周囲に過敏となり混乱する

周囲に過敏となり混乱する

病気ではない人の場合

 

私たちの身の回りでは、気づかないうちにもたくさんのことが起こっています。なかには気にする必要のないささいな事もありますが、自分に関係のあることだけを無意識に選ぶようになっています。

 

例えば、騒がしいところで話をしていても、相手の声がしっかり聞きとれるのは、相手の声に意識を集中して他の雑音は無視するようにコントロールしているからなのです。

 

病気ではない人は、情報を取捨選択するフィルターをはることができ、自分に必要なものだけを受け取り、周囲の雑音などの不必要な情報はカットすることができます。

 

統合失調症の患者さんの場合

 

ところが、統合失調症ではこのフィルターが正しく働かなくなり、周囲のことに敏感になり、不必要な情報がどんどん流れ込んでしまいます。

 

車の騒音、自分とは無関係な人の話し声など、あまりにも大量の情報にさらされて処理しきれなくなると、患者さんの頭の中は混乱し、強い不安を感じてしまいます。

 

患者さんの身の回りのすべてが自分に向けられているように感じるようになり、リラックスすることができません。

 

また、周囲の様子を見て「あの人は自分のことを話しているのではないか」と思い込むようになり、妄想や幻覚の引き金になることもあります。

 

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統合失調症の患者さんの場合、周囲からの情報がどんどん流れ込んでしまい、強い不安を感じてしまいます。

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