肝臓がん手術後のリハビリ生活

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手術後のリハビリ生活について

他の治療法(局所療法や肝動脈塞栓療法など)では、体に多くの負担はかからないために、長い期間リハビリをする必要はありません。しかし、手術による肝臓の切除は、患者さんの体にも大きな負担をかけることになります。術後には、体力の回復に合わせて約2週間のリハビリが必要になります。

 

肝切除の直後は、肝機能が低下しているので、集中治療室に入ったりして安静に過ごすことになります。肝臓には再生能力がありますが、簡単には治すことはできません。薬を使って水分や血液などの調整を補助する場合もあります。

 

通常の生活に戻れるのは、しばらく経ってからになります。いきなり自分で食べたり、歩いたりすることはできません。リハビリ中にも、胃腸や呼吸器などにさまざまな症状が出る場合があり、その際は必要に応じて治療をおこなっていきます。

 

リハビリ開始〜終了までの流れ

 

リハビリの期間は約2週間(場合によっては4週間)です。主な内容は、歩行と食事のリハビリになります。まずは体力をゆっくりと回復させることからはじまります。もちろん、個人によって回復のスピードには差があります。

 

■手術当日
手術後も全身麻酔の症状が続くため、自分で食事をとることができません。体に必要な栄養は薬で補給していきます。

 

■1〜2日後
麻酔がとけて、体の末端は動かせるようになります。食事は流動食でとります。

 

■3〜4日後
ベッドの周囲を立ってみたり、少しずつ歩いていけるようになります。

 

■1週間後
チューブ、ドレーンがとれて、病院内は自由に動けるようになります。トイレも自分でいくことができ、通常の食事になります。

 

■2週間後
衰えた筋力を戻すために、運動によるリハビリをおこなっていきます。合わせて、食事指導を受けていきます。

 

■4週間後
体力や肝機能が回復しており、とくに患者さんに心配がなければ、無事に退院できます。

 

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