スポンサード リンク
退院後の定期検査について
手術療法は、がんの再発率も低く、根治が期待できる治療法です。しかし、患者さんが肝炎や肝硬変などの病気も併発している場合には、その部位からがんが再発する可能性もあります。
退院前には、摘出した切除部の肝細胞を調べて、病理学的診断をおこないます。これは治療効果を確認するためや、がんの詳細を確認するために必ず必要となります。全身症状の程度や肝臓の回復度も注意して診察します。
肝機能が回復して、無事に退院できても、検査や治療を受けていくことが大切です。肝機能を維持するためにも、自分からコントロールできるように気を配っていくことがもとめられます。再発した場合でも、早期発見して治療すれば、肝臓はもとの状態に戻ります。
画像診断検査
超音波検査やCT検査でがんの有無を調べます。検査をするのは、約3ヶ月に一度になります。もし、発病していた場合には、がんの位置や進行状態を詳しく調べていきます。
また、血液検査で肝機能の異常と腫瘍マーカー判定のチェックもおこなう場合があります。
退院後にこんな症状が起こったら
手術療法には、重い後遺症や副作用は残りませんが、肝臓の障害の程度によっては、退院後にもなんらかの症状があらわれることがあります。
□食欲不振
□全身倦怠感
□体の痛み
□足のむくみ
□息苦しさ
以上のような症状がいつまでも続くようなら、医療機関に受診するようにしましょう。場合によっては、追加治療が必要かもしれません。
スポンサード リンク
退院後の定期検査について関連エントリー
- 肝臓がんの手術療法の流れ
- 肝臓がんの手術療法の入院から検査、退院までの流れをおおまかに解説しています。完全に体力が回復するまでには、約1ヶ月ほどかかります。
- 肝臓の病変部の切除
- 肝臓には再生能力がありますが、切除範囲を広くするのは危険です。切除後も慎重に経過を観察することになります。
- 胆管がんの治療と手術
- 肝臓と胆のうをつなぐ胆管にも、まれにがんができることがあります。この場合は、手術で胆管を切除していくことになります。
- 肝臓がん手術後のリハビリ生活
- 肝臓がんの切除後は、約2週間のリハビリをおこなうことになります。体にも大きな負担がかかっているので、ゆっくりと通常の生活に戻していきます。