肝臓がんの手術療法

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手術療法記事一覧

手術療法は、肝臓がんの根治を目的とするもので、入院期間は約1ヶ月になります。開腹して、がん細胞と周囲の肝細胞を切除していきます。これは、がん細胞の取りこぼしを防ぐためです。手術は他の局所療法と違い、治療範囲がかなり広いため、肝臓への負担がかなり大きくなります。体の代謝能力も落ちてくるので、体力が低下し、回復には多くの時間を費やすことになります。治療の流れ○入院・検査血液検査をしてから、画像診断をお...

肝臓がんの手術では、がん細胞だけでなく、その周辺の正常な細胞もまとめて切ることになります。がん細胞はすぐに増殖しやすいために、周りにまで小さながんが浸潤している可能性があるためです。治療後のがんの再発を少しでも防ぐためには、少しばかり切除範囲を広げなければならないのです。ただし、必要以上に切除してしまうと、一時的に肝機能が低下し、かえって危険な状態に陥ってしまうこともあります。切除範囲は最小限にと...

肝臓がんの場合は、肝細胞がガン化したものになりますが、その他に、まれに胆管にがんができる場合もあります。胆管とは、肝臓と胆のうをつないでおり、肝臓でつくられた胆汁を十二指腸へ流す導管です。肝内胆管がんの病因は、実は原因がはっきりと分かっていません。胆石症、胆管炎などの胆道疾患が危険因子として知られている程度です。肝内胆管がんには、胆管内・胆管外・肝臓内の3つのタイプが確認されています。胆管がんの手...

他の治療法(局所療法や肝動脈塞栓療法など)では、体に多くの負担はかからないために、長い期間リハビリをする必要はありません。しかし、手術による肝臓の切除は、患者さんの体にも大きな負担をかけることになります。術後には、体力の回復に合わせて約2週間のリハビリが必要になります。肝切除の直後は、肝機能が低下しているので、集中治療室に入ったりして安静に過ごすことになります。肝臓には再生能力がありますが、簡単に...

手術療法は、がんの再発率も低く、根治が期待できる治療法です。しかし、患者さんが肝炎や肝硬変などの病気も併発している場合には、その部位からがんが再発する可能性もあります。退院前には、摘出した切除部の肝細胞を調べて、病理学的診断をおこないます。これは治療効果を確認するためや、がんの詳細を確認するために必ず必要となります。全身症状の程度や肝臓の回復度も注意して診察します。肝機能が回復して、無事に退院でき...