トリハロメタンが発生源に
毎日の暮らしに欠かすことのできない水道水ですが、これも活性酸素の発生源になるおそれがあります。
もともと水道水は、河川や地下水などの原水を、塩素などで浄化処理し有害物質・雑菌を除去して家庭に届けています。
その際に、塩素と原水の有機物質が反応して、活性酸素を発生するもとになる「トリハロメタン」という物質が生み出されてしまいます。原水の汚れが大きいほど、トリハロメタンの残留量も増えてしまいます。
「でも水道水には安全基準が設けられているんでしょ?」
という声も聞かれますが、この基準値は「生涯とりつづけても問題ない」と考えられる数値をもとにして決められているものです。
したがって、基準値に満たないとはいえ、微量ながらトリハロメタンのような物質が水道水には残留しているのです。
より安全な水を求めたいという人は、次のような方法を行うと効果的です。
水道水を安全に使うための方法
1.飲用水は沸騰させてからにする
トリハロメタンは揮発しやすい性質をもっているため、3分ほど沸騰させれば消すことができます。一度沸騰させておけば、あとは冷やしてもかまいません。
2.朝一番の水は飲まないようにする
長い時間、水道管内にとどまったままの水は、さまざまな成分が溶け出して含まれている可能性があります。
朝一番の水は飲まないようにするのが理想ですが、どうしても飲用しなければならないときは、最初の1分ほどは水を流しておきましょう。
3.浄水器を使用している場合はカートリッジ交換をする
家庭用浄水器には、活性炭式や濾過膜式などがありますが、いずれの場合もこまめにカートリッジ交換することをおすすめします。
カートリッジ交換をしないままでいると、浄水効果が減り、雑菌も繁殖しやすくなります。
ミネラルウォーターなら安全か?
それでは、塩素処理をしていない市販のミネラルウォーターならば、安心して使用することができるのでしょうか?
この点に関しては、塩素が含まれていない分、雑菌が繁殖しやすくなるという面があります。とくに開封したあとは気をつけなければなりません。
また、水源や水質などは各メーカーが独自に管理しているため、絶対に安全な基準があるわけではありません。
以上のような理由から、ミネラルウォーターといえどもまったく大丈夫というわけではないので、頭の隅にでも入れておくとよいでしょう。
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