家族性・若年性パーキンソン病について

家族性パーキンソン病

親がパーキンソン病にかかっている場合、自分も将来同じ病気になるのではないかと不安に感じることと思います。

 

この点に関して、パーキンソン病の患者さん全体の5〜10%は、遺伝によって起こる場合があることがわかっています。これを「家族性パーキンソン病」といいます。家族性パーキンソン病にはいくつかの種類があることもわかっています。

 

パーキンソン病の原因となる遺伝子については、まだ少数しか発見されていません。将来、さらに原因の遺伝子が発見されれば、パーキンソン病の原因解明や治療に期待が寄せられます。

 

遺伝には、優性遺伝と劣性遺伝という2つの形式があります。それぞれの形式によって発症の仕方が異なってきます。

 

優性遺伝の場合

 

父母の双方から受け継いだそれぞれ1本ずつの染色体のうち、どちらか1本の染色体に異常があれば発症します。

 

このため、両親のうち、どちらか1人にパーキンソン病が発症していれば、その子供は50%の確率で発症することになります。

 

劣性遺伝の場合

 

一方、劣性遺伝の場合は、2本の染色体に異常がなければ発症しません。1本の遺伝子のみが異常で、病気を発症していない人は保因者となります。保因者とは、疾患が現れてはいないが、患者を生む可能性のある個人のことをいいます。

 

両親のどちらかが保因者であっても、もう一方が保因者でなければ、子供は発症しません。また、両親とも保因者の場合は、子供が発症する確率は25%となります。

若年性パーキンソン病

パーキンソン病は50〜60代で発症することが多い中高年の病気ですが、まれに20代という若さで発症することもあります。このような若い世代で発症するパーキンソン病は「若年性パーキンソン病」と呼ばれます。

 

日本では、40歳以下で発症するものを若年性パーキンソン病と定めています。

 

若年性パーキンソン病と、中高年に発症する一般的なパーキンソン病との違いについては、まだはっきりとは解明されていません。ただ、その症状にはほとんど差はありません。

 

若年性パーキンソン病の治療についても、同じような薬が効果があることがわかっています。

 

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