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気になる症状
胃がんが発生しやすい部分は、幽門や幽門前庭部などの胃の入り口に近いところです。胃がんの症状は、がんの発生した場所や種類、病状の進行状況などによっても個人差が多く現れます。
胃がんは日本人のがん罹患数がもっとも多いですが、一方で「治りやすいがん」ともいわれており、早期に発見された場合は、治療をすれば9割以上で治るという報告がされています。
しかし、症状がかなり進行した状態で発見されれば、厳しい状況になることも考えられます。50歳代から増加し始め、高齢になればなるほど胃がんにかかりやすい傾向もあるので、油断は大敵です。
早期胃がんの症状
早期胃がんが発見されるケースには、胃検診で見つかる場合と、何らかの自覚症状をきっかけに受診して見つかる場合があります。
ただし、胃がんそのものには特有の症状はありません。胃がんの症状に似ている他の病気には、食道がん、膵臓がん、心筋梗塞、膵炎などがあるので注意が必要です。
がんが発生する部位には、胃液の影響で炎症が生じたり、潰瘍ができて痛みを伴うことがあります。
早期の胃がんが発見された人の半数以上は、胃痛、胸やけ、胃の圧迫感、吐き気などの不快感を訴えています。また、吐血や血便などもみられることがあります。
進行胃がんの症状
病状が進行してくると、早期胃がんの症状に加えて、食べ物がつかえる、食事が通らない、急激な体重の減少、貧血による動悸、息切れなどもみられるようになります。
さらに、胃がんが肝臓や膵臓などの周辺の臓器に浸潤した場合、腹部に「しこり」を感じることがあります。
早期胃がん |
・みぞおちの痛み ・腹部の張り ・胃の圧迫感 ・胸焼け ・吐き気 ・吐血、血便 など |
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進行胃がん |
・食べ物がつかえる ・食事が通らない ・体重減少 ・腹部のしこり ・動悸、息切れ、めまいなどの貧血症状 など |
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