早期がんと進行がん

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胃がんの種類

他のがんにもいくつかの種類がありますが、胃がんにもその状態によっていくつか大別されています。がんのタイプをはかる観点には、がんの深達度、形状、組織の特徴などがありますが、治療をスムーズにすすめるためによく調べていきます。

 

胃がんの場合、胃壁のどこまでがんが到達しているかにより、「早期胃がん」と「進行胃がん」に分けられています。

 

胃壁は内部の層から、粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜という順番になっています。
粘膜下層まで達している場合は早期がんと呼ばれ、いちばん外側の漿膜まで達している場合には進行がんという区別になっています。

 

他にも、進行がんのなかでもとくに病状がすすんでいる場合には、一般には「末期がん」という呼ばれ方もあります。しかし、末期がんについては医学的には定義されていません。

 

がんの形態による分類

 

がんの形態による分類方法もあります。

 

  • 早期がん・・・隆起型、表面隆起型、表面平坦型、表面陥凹型、陥凹型に分けられます。
  • 進行がん・・・がんと正常な組織の境界が明瞭な限局型、がんと正常な組織の境界がはっきりしていない浸潤型があります。

 

がん組織のタイプによる分類

 

さらに、がん組織のタイプで分けられることもあります。

 

  • 分化型胃がん・・・がんの周囲の粘膜に似た構造を示しており、かたまりになって進行していきます。正常な組織との境界ははっきりしていることが多いです。
  • 未分化型胃がん・・・周囲の正常な組織とはまったく別の構造をもったがんで、がん組織はばらばらになりやすくなっています。

 

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