胃がんと似ている病気

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胃がんと似ている病気

胃には、胃がん以外にもさまざまな病気があります。胃がんと同じように、放置しておくと命を落とすような危険性の高い病気もいくつかあります。このようなまぎらわしい病気をはっきり区別するには、病変部の組織検査が必要になります。

 

胃腸間質腫瘍(GIST)

 

消化管の壁に発生した粘膜下腫瘍で、がんと比べると進行は遅く、転移も少ないとされています。初期には症状がありませんが、腫瘍が大きくなると出血が起こります。貧血や吐血、血便などが生じます。

 

悪性リンパ腫

 

胃の中のリンパ球から発生した悪性腫瘍で、放置しておくと全身に転移するおそれがあります。原因にはピロリ菌の感染が疑われており、除菌することによって治療することができます。また、放射線治療や抗がん剤の投与などもおこなわれます。

 

腺種(せんしゅ)

 

粘膜に隆起状に発生する病変です。良性のものがほとんどですが、まれに悪性のものも存在します。治療には内視鏡で切除する方法などがとられます。

 

胃潰瘍

 

過剰な胃酸の分泌とピロリ菌感染が原因の胃の欠損です。潰瘍から出血があると、吐血などがみられます。早期がんの部位はただれて潰瘍ができやすいといわれています。

 

ポリープ

 

胃の中の隆起した病変をまとめて指します。良性のものだけを指すことがほとんどです。悪性化はまれなため、一般的には放置しておきます。

 

萎縮性胃炎

 

粘膜が萎縮してしまう慢性の胃炎で、ピロリ菌感染、塩分の過剰摂取などが原因とされています。萎縮性胃炎は、分化型胃がんが発生するリスクが高いとされています。

 

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