胃とリンパ節を切除する定型手術

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胃とリンパ節を切除する定型手術

胃がんの手術で、これまでにもっとも多くおこなわれてきたものが定型手術です。がんは目に見える病変だけでなく、周囲の細胞にも潜り込んでいることがあります。がんの病巣を取り除いただけでは、がんを見落としてしまい、再発する可能性もあります。

 

そこで、定型手術では、まず胃を2/3以上切除していきますが、これに加えて、胃の周りのリンパ節も取り除くという方法がとられています。

 

リンパ節には2種類あり、胃に接している第1群リンパ節と、胃に流れ込む血管に沿っている第2リンパ節があります。切除は両方おこなわれます。がんの再発を防ぐためには、このような切除が必要になるのです。

 

胃の切除部位のタイプ

 

胃を切除する範囲は、がんの部位、転移の有無、浸潤の深さから決定されます。

 

噴門側胃切除術

 

胃の入り口(噴門)の近くに発生した、早期の小さな胃がんの場合におこなわれます。胃の機能はある程度は残すことができます。

 

幽門側胃切除術

 

胃の出口(幽門)から半分程度を切除します。胃の噴門と中心部は残すことができますが、幽門は切除されます。

  • 治療費¥750,000 入院費(15日間)¥1,450,000 ※10割の場合で入院費には治療費が含まれます。

 

胃全摘術

 

がんが進行した状態で、胃の全体に広がっていた場合や、膵臓の周囲のリンパ節に転移が認められる場合には、胃を全部摘出することになります。肝臓や結腸などの他臓器も切除します。

 

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胃がん治療の中心は手術
胃がんの治療法の中心は手術になります。確実に治すために、胃の一部を切除、またはすべて取り除くという方法が取られています。後遺症を残さないための工夫もされています。
胃がんの内視鏡的切除
早期の胃がんでいくつかの条件が合えば、内視鏡を使っての手術が非常に有効となります。おなかを切らずにがんを切除でき、手術後の障害もほとんど残りません。
胃がん転移の可能性が低ければ縮小手術
胃がんの転移の危険性が低い場合は、縮小手術が可能になります。より切除範囲が小さいので、術後の後遺症も軽くなります。
進行胃がんには拡大手術の方法も
胃がんが進行している場合には、まわりの臓器の一部を取り除く「拡大手術」も検討されます。ただし、身体にかかる負担をよく考えて決定されます。
胃がんで入院の前に確認すべきこと
胃がん手術のためには入院が必要になりますが、十分な説明を受けてきちんと納得したうえで治療にのぞみましょう。合併症や副作用の説明も受けましょう。
胃がん手術治療による合併症
胃がんの手術がもとで起きる病気や障害を「手術の合併症」といい、入院中の注意点でもあります。いくつかの種類を紹介していきます。