胃がん転移の可能性が低ければ縮小手術

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転移の可能性が低ければ縮小手術

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縮小手術とは、定型手術よりも胃の切除範囲を狭くしたものです。施行するにはいくつかの条件がありますが、術後の負担や後遺症が軽くなります。消化機能に及ぼす影響が少なくなるので、食生活も守ることができます。

 

定型手術→縮小手術へ移行するには?

 

縮小手術でがんの根治が期待できるのは、早期胃がんであり、病巣が2cm以下の場合に限られます。

 

リンパ節郭清の範囲を小さくする

リンパ節を切除するリンパ節郭清は、第2群リンパ節の一部を切除することなく残すことができます。これはリンパ節転移の可能性が低い場合におこないます。

 

胃の局所切除

ごく早期の胃がんで、リンパ節に転移している可能性がほとんどないと考えられる場合には、胃のごく一部のみを切り取る「局所切除」も可能になります。また、内視鏡では切除しにくい場合もおこなわれることがあります。腹腔鏡などが使われます。

 

ごく一部の切除なので、胃の機能はほぼ100%保たれますが、リンパ節郭清がおこなえないという欠点もあります。このため、がんが再発する危険性も考えられます。

 

幽門保存胃切除

胃の入り口側と胃の出口である幽門を残す方法です。幽門神経(幽門の開閉をコントロールしている神経)を残すので、胃の排出機能は保たれます。施行条件は、胃の中心部に発生した早期胃がんで、幽門にリンパ節転移がみとめられない場合に限られます。

  • 治療費¥750,000 入院費(13日間)¥1,370,000 ※10割の場合で入院費には治療費が含まれます。

 

このように縮小手術は、再発のおそれのない早期胃がんに限られます。再発の危険性を排除するために、手術が適応できるかは慎重に決定されます。

 

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胃がん治療の中心は手術
胃がんの治療法の中心は手術になります。確実に治すために、胃の一部を切除、またはすべて取り除くという方法が取られています。後遺症を残さないための工夫もされています。
胃がんの内視鏡的切除
早期の胃がんでいくつかの条件が合えば、内視鏡を使っての手術が非常に有効となります。おなかを切らずにがんを切除でき、手術後の障害もほとんど残りません。
胃とリンパ節を切除する定型手術
定型手術はもっとも多くおこなわれている手術になります。胃を2/3以上切除したり、リンパ節を郭清したりします。
進行胃がんには拡大手術の方法も
胃がんが進行している場合には、まわりの臓器の一部を取り除く「拡大手術」も検討されます。ただし、身体にかかる負担をよく考えて決定されます。
胃がんで入院の前に確認すべきこと
胃がん手術のためには入院が必要になりますが、十分な説明を受けてきちんと納得したうえで治療にのぞみましょう。合併症や副作用の説明も受けましょう。
胃がん手術治療による合併症
胃がんの手術がもとで起きる病気や障害を「手術の合併症」といい、入院中の注意点でもあります。いくつかの種類を紹介していきます。