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ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法とは?
ラジオ波焼灼療法は局所療法の1つで、近年施行例が増えている治療法です。どんな治療法なのかというと、皮膚の上から肝臓に向けて細長い針を刺して、先端からラジオ波を流していきます。
治療の流れ
局部麻酔をする→超音波検査でがんの位置を確認→治療針を刺す→ラジオ波を流す→がんを加熱して、凝固させながら針を抜く→がんの数に応じて繰り返し行う
治療には麻酔をおこないますが、術中に針を刺す際には多少の痛みがあります。また、加熱によっても痛みがでてくる場合があるため、全身麻酔や鎮痛剤などが使われることもあります。
術後の痛みは、正常な細胞には障害が残らないために、ほとんどありません。発熱がある場合もありますが、症状は軽めになります。
術後の経過についてですが、1週間〜10日は安静にする必要があります。10日ほどで退院すれば普段の生活に戻ることができます。もし退院後に痛みや発熱が出た場合は、すぐに病院に受診にいきましょう。
ラジオ波焼灼療法は2000年頃に導入された新しい治療法で、高い治療効果も証明されています。
治療期間も短く、後遺症も残りません。
良い点と悪い点は?
ラジオ波焼灼療法の良い点と悪い点をまとめています。
○良い点
・正常な細胞への悪影響が小さい
・がん細胞の性質に関係なく治療可能
・治療に成功すれば局所での再発率は低い
○悪い点
・大きいがん、多数のがんの治療は難しい
・痛みや副作用が出る可能性がある
ラジオ波焼灼療法は、治療範囲は狭いですが、がんの病巣の局所を集中して攻撃できるために早期がんの治療には最も適しているといえます。早期がんは病巣も小さく、数も比較的少ないためです。
従来では手術療法をおこなう例がほとんどでしたが、患者の負担の軽減と肝機能を保つ目的でこのような局所療法も増えてきています。
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