凍結療法と免疫療法

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期待の最新治療法

かつては、肝臓がんを治療する方法は、抗がん剤を投与するか、手術をおこなうかの2通りしかありませんでした。しかし、病因の解明と、医療技術の進歩・開発によって次々と新しい治療法が確立されつつあります。

 

発病後の5年生存率のデータを見ても、むかしは10%程度だったものが、現在では50%を超えるまでになっています。今後も肝臓がんの研究によって、新しい治療法が見つかると予想されますが、ここでは現在期待されている最新の方法「凍結療法」と「免疫療法」の2つを紹介していきます。

 

凍結療法

 

凍結療法は、治療針からガスを出して、がん細胞を急速に凍結させてから加熱するというものです。細胞膜が壊れたがん細胞は壊死することになります。使われるガスは、−140℃のアルゴンガスになります。適応条件は、がんが3cm未満、3個以内の場合になります。

 

○治療の流れ
局所麻酔をする→内視鏡・超音波検査→開腹する→針を刺して、ガスを噴出

 

免疫療法

 

免疫療法は、食事療法や薬物療法、サプリメントの摂取などでリンパ球を活性化させて、免疫力を上げるというものです。血中の免疫細胞を採取して、がん細胞の抗原をまぜて培養し、体内に戻すという方法もあります。まだ一部は研究段階ですが、期待がかかっている治療法です。適応条件は、がんが3cm以上、4個以上の場合になります。

 

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