「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の違いとは

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「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」

肺がんの治療を考える際は、肺がんがどこの部位に発生しているのか、その組織はどんなタイプなのか、などを知ることが必要になってきます。

 

治療法も少し異なってくるので、まずはどんなタイプがあるのかを知ることからはじめましょう。

 

がんの発生部位による分類

 

がんが肺のどこにできているかで大きく2つに分かれます。

 

中心型(肺門型)肺がん・・・肺門部という肺の入り口に近い太い気管支に発生したがんです。このタイプは、喫煙の影響が強いとされています。治療には気管支鏡を使った方法もあります。

 

末梢型(肺野)肺がん・・・肺の奥のほうにある細い気管支や肺胞がある肺野部と呼ばれる場所にできるがんです。こちらは喫煙の影響は比較的少ないとされています。

 

組織のタイプによる分類

 

肺がんの治療法を決めるときには、ステージや年齢などと並んで、組織型が重要視されます。肺がんの10〜15%ほどを占める小細胞肺がんのほうが悪性度が高いとされています

 

小細胞肺がん

このタイプは、脳や骨、リンパ節などの全身に転移しやすいという特徴があります。がん細胞自体は小さいですが、増殖するスピードが相当速くなっています。ただ、抗がん剤が効きやすいという面があるので、化学療法を行ったり、放射線治療も検討されます。

 

非小細胞肺がん

扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんなどが当てはまり、通常は「小細胞肺がん以外のがん」としてまとめられています。このタイプは治療方針も似ているところが多く、共通する部分が多くあります。早期であれば手術療法が中心となります。

 

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