手術のあとの社会復帰

スポンサード リンク

自分のペースで社会復帰を

胃がん,症状,食事,退院後の生活,社会復帰

 

胃がんの手術を無事に終えて退院できた後は、少しずつ以前の生活に戻していくことになります。そして、胃がんを患っていた患者さんのほとんどが、以前と同じように見事に復帰できています。

 

「自分も早く社会復帰したい」、「もう体は大丈夫だ」という気持ちが出てくれば、心の準備は間に合っているでしょう。

 

ただし、復帰のタイミングは、治療後の経過や回復のペースの個人差などがあるので、それぞれ異なってきます。無理をしない程度に、食事量や排便のペースがつかめるまでは、ゆっくり過ごすようにしていきましょう。

 

体を積極的に動かして体力を回復

 

手術後は体重が減少しており、体力も低下しています。体を動かすことは億劫かもしれませんが、体力を早く回復させるためには、食事をきちんと摂ることだけでなく、積極的に体を動かすことも必要になります。

 

手術創をかばってばかりいては、体力だけでなく気力も元には戻ってくれません。体を動かすことは、胃腸の働きもよくなって下痢や便秘の解消にもつながります。

 

全身の運動に適しているのは水泳です。泳ぐことは、全身の筋肉を動かすので、体にも良い影響を与えます。激しい運動が無理ならば、水中を歩くだけでも効果はあります。

 

人によっては、手術のあとが見えるので、気になる方もいるかもしれません。その場合は、胸まで隠れるタイプの水着を選べば問題ないでしょう。

 

近所を散歩するだけでも体を動かすことになります。はじめは近くを歩くようにして、慣れてくればじょじょに距離をのばすようにしていきます。その他、ハイキング、ゴルフ、釣り、自転車なども効果的です。

 

ただし、スポーツでも、ゴルフや野球、柔道や相撲などの腹筋に大きな力がかかるような運動は控えたほうが良いでしょう。半年以上経過すれば、もう体力は回復していると思われるので、医師に相談のうえ決定していきましょう。

 

スポンサード リンク

社会復帰に向けた生活関連エントリー

手術後の通院のめやすと目的
手術後も病院に足を運ばなくなるわけではありません。回復具合や再発していないかをチェックするために、定期的に通院することになります。
貧血と骨粗鬆症の対処法
胃がんの手術後、数年経ってからあらわれてくる後遺症に、貧血や骨粗鬆症などがあります。これらの治療は、自分の通いやすい病院で受けるのも方法です。
胸やけなど不快な症状の対処法
胃を切除した後は、食べ物などの内容物が逆流してしまうことがあります。これが胸やけなどの不快な症状を招く原因になります。正しい対処法を知りましょう。
腹痛・便秘、腸閉塞の対処法
胃がんの手術で腹部を切ったあとは、腸の癒着に注意しましょう。場合によっては、腸閉塞で腹痛や便秘などの症状が出ることがあります。
胃切除後の胆石の対処
胃がんの治療後には、手術の影響で胆石ができてしまい、激しい腹痛に悩まされることがあります。場合によっては、胆のうの摘出手術が必要になります。
糖尿病を発症することも
手術の後には、やせていても糖尿病を発症する人もいます。血糖値を下げる「インスリン」の分泌量が減る影響で、糖尿病になってしまいます。
胃がんの再発時期と場所
がんの手術後の不安は再発です。再発率はステージ(病期)が高まるにつれて、同じように高くなります。リンパ節、腹膜、肝臓などによく再発がみられます。
胃がん再発への備えと定期検査
胃がんの治療を終えた後も、再発への不安は残ることでしょう。日常生活の心がけしだいで、再発は予防することができます。そのポイントを紹介していきます。