胃がんの再発時期と場所

スポンサード リンク

胃がんの再発はなぜ起こる?

手術前にはさまざまな検査をして、広がったがん細胞を見つけていきます。最近では機器の進歩によって、見つけられる精度も向上しています。

 

しかし、手術でがんをすべて取り切っても、再発することがあります。これは、手術のときには見えなかった小さな”がんの芽”が徐々に増えていき、大きくなったことによるものです。

 

胃がん手術後の患者さんの約30%に再発が起こるとされています。再発を予防するために、治療時にはがん細胞があると考えられるリンパ節を郭清したり、化学療法などで消滅させたりしていきます。

 

再発の時期

 

胃がんの再発については、はっきりと予測することはできません。手術後数ヶ月でみられる場合や、数年後になってやっとあらわれるものもあります。

 

ただし、今までの患者さんを調べたデータから、再発のほとんどは手術後5年以内ということがわかってきました。また、5年を過ぎてから発見される再発は10%以下ということもわかっています。

 

このため、手術を受けてから5年間は、定期検査を受けて再発がないかをチェックする必要があります。

 

再発が起きやすい部位

 

胃がんの再発が起きやすい部位は、腹膜と肝臓です。その他には、リンパ節、肺、骨、胸膜、脳、髄膜などにもみられます。

 

とくに腹膜再発は、全体の約半数を占めています。なかでもスキルス胃がんで頻度が高いとされています。

 

スポンサード リンク

胃がんの再発時期と場所関連エントリー

社会復帰に向けた生活
胃がんの治療が終わったら、少しずつ社会復帰を目指していくことになります。術後の回復は個人差があるので、自分のペースでゆっくり戻していきましょう。
手術後の通院のめやすと目的
手術後も病院に足を運ばなくなるわけではありません。回復具合や再発していないかをチェックするために、定期的に通院することになります。
貧血と骨粗鬆症の対処法
胃がんの手術後、数年経ってからあらわれてくる後遺症に、貧血や骨粗鬆症などがあります。これらの治療は、自分の通いやすい病院で受けるのも方法です。
胸やけなど不快な症状の対処法
胃を切除した後は、食べ物などの内容物が逆流してしまうことがあります。これが胸やけなどの不快な症状を招く原因になります。正しい対処法を知りましょう。
腹痛・便秘、腸閉塞の対処法
胃がんの手術で腹部を切ったあとは、腸の癒着に注意しましょう。場合によっては、腸閉塞で腹痛や便秘などの症状が出ることがあります。
胃切除後の胆石の対処
胃がんの治療後には、手術の影響で胆石ができてしまい、激しい腹痛に悩まされることがあります。場合によっては、胆のうの摘出手術が必要になります。
糖尿病を発症することも
手術の後には、やせていても糖尿病を発症する人もいます。血糖値を下げる「インスリン」の分泌量が減る影響で、糖尿病になってしまいます。
胃がん再発への備えと定期検査
胃がんの治療を終えた後も、再発への不安は残ることでしょう。日常生活の心がけしだいで、再発は予防することができます。そのポイントを紹介していきます。