手術後の通院のめやすと目的

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再発を防ぐために

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胃がんの手術で病巣を取り除いたとしても、それで治療が完全に終わったというわけではありません。目に見えないような小さながんが残っており、それが元で再発する可能性もあります。

 

がん細胞の増殖は、抗がん剤などによりある程度はコントロールすることができます。しかし、早期発見するに越したことはありません。

 

通院の目的

 

目的1 回復具合のチェック

ふだんの食事がきちんと取れているか、胃腸に気になるような問題はないかを調べます。排便もスムーズに行えているかも聞きます。何か気のついたことがあれば、なんでも医師に報告するようにしましょう。治療が終わってはじめの1年間は、2、3回ほど回復状況を診ることになります。

 

目的2 再発の有無をチェック

手術が終わって3年目までは、もっとも再発が起こりやすいとされています。血液検査や内視鏡検査などで、がんの再発や転移がないかを調べます。7、8年経てば、再発する割合はグッと下がってきます。それまでは気をぬくことはできません。

 

通院間隔の目安

 

胃がんの場合、その進行状態によって、再発のリスクは異なります。再発の有無のチェックのための通院間隔も、がんの種類により変わってきます。

 

早期胃がん 6ヶ月〜1年ごと
進行胃がん 3ヶ月ごと
スキルス胃がん 1〜3ヶ月ごと

 

※スキルスは"硬い"という意味をもち、粘膜下で広がるように発育していき、胃全体を硬くするという性質のがんです。若い女性にとくに多くみられます。

 

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社会復帰に向けた生活
胃がんの治療が終わったら、少しずつ社会復帰を目指していくことになります。術後の回復は個人差があるので、自分のペースでゆっくり戻していきましょう。
貧血と骨粗鬆症の対処法
胃がんの手術後、数年経ってからあらわれてくる後遺症に、貧血や骨粗鬆症などがあります。これらの治療は、自分の通いやすい病院で受けるのも方法です。
胸やけなど不快な症状の対処法
胃を切除した後は、食べ物などの内容物が逆流してしまうことがあります。これが胸やけなどの不快な症状を招く原因になります。正しい対処法を知りましょう。
腹痛・便秘、腸閉塞の対処法
胃がんの手術で腹部を切ったあとは、腸の癒着に注意しましょう。場合によっては、腸閉塞で腹痛や便秘などの症状が出ることがあります。
胃切除後の胆石の対処
胃がんの治療後には、手術の影響で胆石ができてしまい、激しい腹痛に悩まされることがあります。場合によっては、胆のうの摘出手術が必要になります。
糖尿病を発症することも
手術の後には、やせていても糖尿病を発症する人もいます。血糖値を下げる「インスリン」の分泌量が減る影響で、糖尿病になってしまいます。
胃がんの再発時期と場所
がんの手術後の不安は再発です。再発率はステージ(病期)が高まるにつれて、同じように高くなります。リンパ節、腹膜、肝臓などによく再発がみられます。
胃がん再発への備えと定期検査
胃がんの治療を終えた後も、再発への不安は残ることでしょう。日常生活の心がけしだいで、再発は予防することができます。そのポイントを紹介していきます。