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手術の影響で発症することも
手術で胃を切除した後は、栄養の吸収力も落ちるため、自然とカロリーも制限されます。これにより、以前に糖尿病の気があった人は、改善することがあります。
その一方で、手術の後、しばらくしてから糖尿病を発症してしまう人もいます。糖尿病とは、膵臓が「インスリン」というホルモンを十分に出せなくなった状態をいい、血糖値が下がらなくなってしまいます。
本来は、インスリンの働きにより、血糖が肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、結果的に血糖値が下がるようになっています。しかし、もともとの体質などが原因で、インスリンの分泌量が減ってしまうと、血糖が下がらなくなるのです。
胃がんの手術後に糖尿病を発症した場合は、手術で膵臓の一部まで切除したことによる影響で、ホルモンを出す組織量が減ったことが考えられます。また、胃の全摘出や、幽門を切除する手術を受けた人も、食後に血糖が不安定になりやすいとされています。
●血糖・・・血液中に含まれるブドウ糖のこと。空腹時血糖値が110mg/dl以上の場合は糖尿病の可能性があります。
糖尿病の治療
はじめのうちは、血糖値が高い状態が続いても、なにも症状がないことがほとんどです。糖尿病の早期発見のためには、定期的な検査を受けることが大切です。
また、胃を切除した人の糖尿病の治療に関しては、胃がある人(通常)の糖尿病の治療と基本的には変わりません。
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
を中心にして血糖値をコントロールしていきます。
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