貧血と骨粗鬆症の対処法

スポンサード リンク

貧血と骨粗鬆症の対処法

手術後、数年経ってからあらわれる後遺症に、貧血骨粗鬆症などがあります。食事のとり方は自分で改善することができますが、これらの症状にいたっては、病院で適切な治療を受けなければならない場合もあります。

 

後遺症の治療には、手術を受けた病院に再び通わなければならないというわけではありません。術後8年ほど経過していれば、「がん」という病名での診療も継続できなくなります。

 

一番よいのは、自分の負担にならない病院との付き合い方をするのがベストです。かかりつけのお医者さんや、通院しやすい医療機関などでの治療を考えていきましょう。

 

続きでは、自分でできる貧血と骨粗鬆症への対処法を紹介しています。

 

貧血への対処法

 

■貧血の症状

 

貧血とは、血液中の赤血球の数やヘモグロビンが減っている状態をさします。軽い貧血の場合は自覚症状はほとんどありませんが、症状が重くなると、

 

動悸、息切れ、頭痛、めまい、食欲不振、吐き気、呼吸困難

 

などがみられるようになります。

 

■必要な栄養素

 

赤血球の生産には、ビタミンB12などの栄養素が必要になりますが、胃を切除(全摘出)したことにより、吸収効率が悪くなり不足しがちになってしまいます。

 

■貧血と分かったら

 

・ビタミンB12を年に数回注射します。
・鉄分の多い食品をとりましょう。レバー、海藻類、緑黄色野菜などがあります。
・造血剤を使用して、血液をつくるための成分を服用します。

 

骨粗鬆症への対処法

 

■骨粗鬆症の症状

 

骨の密度が低下して、もろくなった状態が骨粗鬆症です。胃を切除した影響で、カルシウムの吸収効率が低下していることも要因となっています。

 

骨の変形、痛み、骨折などが起こりやすくなります。

 

■骨粗鬆症の対処法

 

・適度な運動をして、筋力を保つようにします。
・カルシウムの多い食品を活用していきます。(乳製品など)
・カルシウム剤や吸収を助けるビタミンDなどを服用・注射します。

 

スポンサード リンク

貧血と骨粗鬆症の対処法関連エントリー

社会復帰に向けた生活
胃がんの治療が終わったら、少しずつ社会復帰を目指していくことになります。術後の回復は個人差があるので、自分のペースでゆっくり戻していきましょう。
手術後の通院のめやすと目的
手術後も病院に足を運ばなくなるわけではありません。回復具合や再発していないかをチェックするために、定期的に通院することになります。
胸やけなど不快な症状の対処法
胃を切除した後は、食べ物などの内容物が逆流してしまうことがあります。これが胸やけなどの不快な症状を招く原因になります。正しい対処法を知りましょう。
腹痛・便秘、腸閉塞の対処法
胃がんの手術で腹部を切ったあとは、腸の癒着に注意しましょう。場合によっては、腸閉塞で腹痛や便秘などの症状が出ることがあります。
胃切除後の胆石の対処
胃がんの治療後には、手術の影響で胆石ができてしまい、激しい腹痛に悩まされることがあります。場合によっては、胆のうの摘出手術が必要になります。
糖尿病を発症することも
手術の後には、やせていても糖尿病を発症する人もいます。血糖値を下げる「インスリン」の分泌量が減る影響で、糖尿病になってしまいます。
胃がんの再発時期と場所
がんの手術後の不安は再発です。再発率はステージ(病期)が高まるにつれて、同じように高くなります。リンパ節、腹膜、肝臓などによく再発がみられます。
胃がん再発への備えと定期検査
胃がんの治療を終えた後も、再発への不安は残ることでしょう。日常生活の心がけしだいで、再発は予防することができます。そのポイントを紹介していきます。